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プロジェクト最前線Vol.1 Page2
「同型船効果により、生産技術も進化しています。今なお、無駄を削ぎ落としつづけています。」
飯塚岳史 船舶・艦艇事業本部 玉野艦船工場 艦船建造部 艤装課長

飯塚岳史
船舶・艦艇事業本部
玉野艦船工場
艦船建造部 艤装課長

玉野艦船工場で設計・建造を監督する飯塚岳史は、「56」の建造の経験が生産現場にもたらした進化を挙げる。「同じ船型で10隻つくることがわずかにある程度でしたので、170隻という数字は突出しています。これだけの数、同型船をつくる経験は、建造の無駄を徹底的に削ぎ落とす効果を生みました。」

建造の効率化には、「船台」期間をいかに短くするかが課題となる。玉野工場では、独自の「縦移動」「早期展開」「C型総組」「半浮上方式進水」という4つの方法で、船台期間を大幅な短縮に成功。一つの船が進水する時には、次の船が船台に降りてくるという無駄のない流れができあがり、2本の船台で年間最大17~18隻を進水させる連続建造体制を確立した。

「電線の長さ、パイプの長さを少しでも短くして資材の無駄をなくそうといった改善は今も続いており、毎船、100件を超える改善提案が出ます。作業者全員が考えて、少しでも改善につなげる姿勢が、風土として染みついてきています。2000年に製造が始まって10年以上経っており、この間には船型の国際的ルールも変わったのですが、「56」のサイズや性能は変えないように守りながら、新ルールに対応するように設計し直してきたことも、見えない進化と言えるでしょう。」

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