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未来のグローバルスタンダード船にふさわしい新エンジンの開発
田中一郎 エンジン部門 機械・システム事業本部 機械工場 技術開発部長

田中一郎
エンジン部門
機械・システム事業本部
機械工場 技術開発部長

貨物運搬船の世界的定番となったハンディマックスバルカーを、もっと低燃費で、高い環境性能を持った船へ。次世代スタンダード船への進化のカギを握るのは、環境性能を備えた新エンジンの開発。今、急ピッチで環境対応型ディーゼルエンジン開発を進めている機械・システム事業本部、田中一郎に話を聞いた。

「船に対するNOx(窒素酸化物)排出規制が順次強化されていくことが見込まれており、地球温暖化防止のためのCO2規制も検討されています。これらの環境規制を先取りする環境性能を備えることは、次世代のスタンダード船になるために不可欠な要素。また燃料費の高騰に悩むお客様のためにも、より低燃費なエコシップ化は欠かせません。エンジンを環境性能を高める機器と組み合わせ、一つの「推進システム」として制御できるようにしていきたいと思っています。」

「2つの独自技術をテストエンジンで検証中。まもなく実用化していきます。」
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2010年12月から、田中らは実際の商用エンジンと同じ大きさのテストエンジンを稼働させ、環境性能を高める2つの独自技術を主に検証している。まず一つ目が「排熱回収システム(Turbo Hydraulic System)」。排ガスの持っている熱を油圧ポンプと油圧モーターによってエンジンの動力に回収し、全体の燃料消費を減らそうというもの。これによってCO2の排出を2~3%削減することが見込まれている。

二つ目は「排ガス分離システム(Exhaust Gas Separation System)」。排気ガスを電子制御によりタイミングよく高温ガスと低温ガスに分離することで、NOxを減らし、排熱回収率も1~2%増やすことが可能なシステムだ。

「これらの新しい技術を早く世の中に出し、世界のデファクトスタンダードとしていきたい。三井造船のエンジンなら、NOx規制もCO2規制もクリアする環境対応製品がパッケージで付いてくる、というようにしていきたいと思っています。」

現在の地位に甘んじることなく、未来のグローバルスタンダード船をつくること。まず、三井造船の船から良くなることで、世界の基準を高めること。技術の挑戦はつづきます。

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