三井造船技報

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三井造船技報

第212号
三井造船技報 第212号(平成26年7月発行)
表紙説明:
三井造船の港湾荷役用重量物運搬機械に関わる写真4組
三井造船は、コンテナ荷役用クレーンとして、1960年代後半に日本初の岸壁クレーン(商品名:ポーテーナ)及び蔵置ヤード用タイヤ式門型クレーン(商品名:トランステーナ)を納入後、海上物流輸送の高速化・効率化に着目して、大型化、高速化及び自動化を進めてきた。現在のポーテーナは、コンテナ船の大型化に伴い、吊上荷重、大きさ、移動速度について、いずれも1号機の2倍以上になっている。一方、トランステーナでは、コンテナ船の大型化、高速化に伴って取り扱い貨物量も増加しており、荷役中に排出されるCO2を削減するために、ハイブリッド化と電動化が進められている。
また、1970年代に商品化したコンテナターミナル管理システム(CTMS)についても、より効率的な荷役を求めて継続的に改良を進めるとともに、クレーンの遠隔保守システムや自動化システムなどクレーンと一体となった製品開発を進めている。
①日本最初のトランステーナ(神戸港摩耶埠頭向け)
②ケーブルリール給電方式の電動型トランステーナ(清水港新興津埠頭向け)
③日本最初のポーテーナ(神戸港摩耶埠頭向け)
④最新の大型ポーテーナ(マレーシア/ケラン港向け)
裏表紙説明:
MITSUI-ALSTOM蒸気タービン


III 製品・技術ニュース
全文PDF(551KB)

  • 国内最大規模のバイオガス発電施設の建設に着工
    −家畜排せつ物からのエネルギー創出と地域環境の保全に貢献−

    【問い合わせ先】
    エンジニアリング事業本 環境エネルギー・インフラ営業部
    TEL 043−351−9262 小倉 健彦


  • バランスド扁平アーチ橋“滝見橋”の建設
    −世界文化遺産の構成資産「白糸の滝」に架けられた橋梁−

    【問い合わせ先】
    ドーピー建設工業株式会社 工事部
    TEL 03−3918−2914 松下 広幸


トピックス
  • 三井造船システム技研がISMS/ISO 27001 認証を取得
    −認証範囲を一部門から全社へ拡大−

    【問い合わせ先】
    三井造船システム技研株式会社 情報セキュリティ推進室
    TEL 043−274−6173 廣田 斉

I 製品・技術解説
1. 重量物運搬機械及び物流システム製品
市村 欣也

全文(1163KB)

【問い合わせ先】
機械・システム事業本部 運搬機システム営業部
TEL 03−3544−3906 市村 欣也

II 技術論文・報告
1. 没水型展張式幕状津波防波堤の検討
−水槽試験による巨大津波への対応能力の実証−
島田 潔、松原直哉、喜多代顕彦、羽生一成

津波波形の時系列を簡便に調整できる津波水槽を設計・製作し、2011年に東北地方を襲った大津波を対象とした模型実験を実施した。設計・製作した模型は、通常時は海中に没した状態で水上交通を阻害せず、津波来襲時に展張して沿岸域へ達する津波エネルギーを低減する幕状の防波堤である。
幕状防波堤が津波の初期流れによって素早く展張し、引き続いて来襲する津波最大波の進行を抑えて沿岸域へ到達する最大津波高を約20%低減できることを、水槽試験によって確認した。また、本防波堤を2重に配置することにより、更に約20%、計40%程度の津波高を低減できることを確認した。また、3重に配置することによって約50%の津波低減効果が得られることを、多重反射モデルによる簡易的な検討によって明らかにした。
また、係留力は津波低減効果とトレードオフの関係にあり、両者の定量的な関係も明らかにした。

全文(233KB)

【問い合わせ先】
株式会社三井造船昭島研究所
042−545−3119 島田 潔

2.  PIV 計測技術とCFD 解析を用いたプロペラ後流渦場の可視化技術の開発
木村校優、安藤智子、松田識史、須山達夫

船舶や回転機械の製品開発において、流体現象を把握し、性能向上を図ることは重要な技術分野である。最近の傾向では、複雑な流体現象を予測し、形状の最適化を行う設計プロセスにおいて、CFD 解析に代表されるCAE 技術が多用されるようになっている。ただし、CFD 解析の信頼性は必ずしも十分とは言えない場合もあり、CFD 解析が実際の流体現象を再現できているかの妥当性を検証することは不可欠である。一方、EFD としては、可視化技術を応用した流体速度の計測手法であるPIV 計測技術が最近注目され、これまで計測が困難であった流体現象の解明に対する有用性が大いに期待されている。
このような状況において、より高性能な流力設計を実現するためには、CFD とEFD の相互補完を効率的に行う流体計測技術の開発が必要であると考える。本報では、キャビテーション水槽における舶用プロペラ周りの流体現象をPIV にて計測した事例を中心に、流体計測の高度化技術を紹介する。

全文(370KB)

【問い合わせ先】
株式会社三井造船昭島研究所 技術統括部
TEL 042−545−3121 木村 校優

3. 荒天中の船体構造応答予測技術の開発
安田章宏、シェリーフラシッド

本報では、荒天中を航行する船体構造の応答予測手法の開発について述べる。近年のシミュレーション技術の発展に伴い、これまで予測が困難であった波浪条件下における船体構造応答の予測が可能となった。開発した手法では、波を有限体積法、船体構造を有限要素法を用いてそれぞれの挙動を解き、波と船体の相互作用を考慮しながら船体構造応答を予測することができる。本手法による結果と微小振幅波条件、有限振幅(非線形)波条件における模型船の実験結果との比較をそれぞれ行った。その結果、船体の上下動、ピッチ回転角に加えて、船体断面に発生する縦曲げモーメントも実験と良好に一致する結果を得た。これらの考察から、従来より用いられてきた計算手法では考慮できていなかった流体構造連成を含めて、波浪中の船体構造応答を予測できる妥当な手法であることが示された。

全文(187KB)

【問い合わせ先】
技術開発本部 基盤技術センター
TEL 0863−23−3103 安田 章宏

Ⅴ Home Page News
1.航海訓練所向け練習船「大成丸」完工
詳細は下記URLをご参照下さい。
http://www.mes.co.jp/press/2014/20140331.html

2.新潟造船 オーシャン・ゴーイング・タグ4隻を受注
−世界最大級300トンの曳航能力−
詳細は下記URLをご参照下さい。
http://www.mes.co.jp/press/2014/20140407.html

3.ベトナム ニソン製油所向け蒸気タービン発電設備5基を受注
−ベトナムから初の受注−
詳細は下記URLをご参照下さい。
http://www.mes.co.jp/press/2014/20140514.html
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