三井造船技報

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三井造船技報

第216号
三井造船技報 第216号(平成28年2月発行)
表紙説明:
高圧圧縮機による世界初のME-GI試運転設備と関連製品の組写真
三井造船株式会社は、電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン(ME-GI エンジン)の陸上試運転において、燃料ガス供給システム(Fuel Gas Supply System:FGSS)用の高圧圧縮機(FGSS 圧縮機)を使用することが可能となった。
当社では既に高圧ポンプによる陸上FGSSを2013年から稼働させていたが、このポンプと本圧縮機とを組み合わせたFGSS がハイブリッドシステムとして完成した。このシステムは、両者から同時に燃料の供給ができるため十分な燃料供給が可能となり、ME-GI受注機の陸上試験としてだけでなく、LNG運搬船向けFGSSの実証設備としての運用も予定している。
①FGSS圧縮機ユニット
②ME-GIエンジン
③LNG運搬船“Double Eco Max”



III 製品・技術ニュース
全文PDF(745KB)

  • 太陽光発電設備の施工
    -大分県大分市“今井メガソーラー大分細発電所”の竣工-

    【問い合わせ先】
    エンジニアリング事業本部 環境エネルギー営業部
    TEL 043−351−9262 春日井 清秀


  • 燃料ガス供給システム用高圧ガス圧縮機
    -商用ME-GI エンジン陸上試運転用にハイブリッド型燃料供給システムが稼働開始-

    【問い合わせ先】
    機械・システム事業本部 産業機械営業部
    TEL 03−3544−3951 中野 均


I 製品・技術解説
1.IoT/M2M ビジネスに向けた三井造船システム技研の取組み
松井功二

全文(160KB)

【問い合わせ先】
三井造船システム技研株式会社
TEL 0565−35−3782 松井 功二

II 技術論文・報告
1. ハイブリッドLNG 供給システムの開発
柴田繁志、渡邊貴士、高橋洋一、田渕隆平、難波浩一、熊代敬示、岸本隆

2011年7月三井造船は、推進システムにガス焚き低速ディーゼルエンジン“ME-GI”を採用し、燃料費・CO2の排出量を30%削減した新型LNG船“Double Eco MAX(ダブル・エコマックス)”の開発を完了させ、147 000 m3型、155 000 m3型及び180 000 m3型のラインナップをそろえて顧客への提案活動を開始した。その後さらに2014年までに、本船に搭載するガス燃料供給システムの高度化に取り組み、ガス燃料をガス状態で送り出すガスコンプレッサと液状態で送り出す液ポンプをLNG船の運航形態に合わせて使い分けるハイブリッドシステムを新規考案した。また、このシステム向けに、燃費の良い“ME-GI”のメリットを最大限に生かすため、自然蒸発ガス回収装置(BOG リカバリ装置)を新規開発した。この装置により、カーゴロスの最小化と低燃料消費時の余剰ガス対策が実現した。また、一つのガス燃料供給システムから2機2軸の各軸各機関に必要なガス燃料を適切に供給できる制御システムについては、本船の全てのオペレーションモードにおいて、独自にシミュレータを開発し陸上試験結果も参照して検証した。

全文(304KB)

【問い合わせ先】
 船舶・艦艇事業本部 千葉造船工場 船舶設計部
TEL 0436−41−1132 柴田 繁志

2. レーザ・アークハイブリッド溶接の海上保安庁向け大型巡視船への適用
木村陵介、落合彦太郎、中島義晴、小野昇造、小野直洋

レーザ・アークハイブリッド溶接(LAHW)は、溶接速度が速いことに加え、ひずみを抑えることができる高効率、高品質、高精度の溶接技術である一方、船舶建造に広く用いられるアーク溶接と比較して、要求される開先精度が厳しく、溶接品質の維持が難しい。三井造船では、建造現場の板継ぎ工程において要求されるギャップや目違いなどの開先精度に対応したLAHW 技術を開発した。また、板継ぎ工程への適用に向け、10m以上の溶接長を安定的に溶接可能な自動開先倣い制御装置を搭載した溶接台車を開発した。本溶接台車を用い、日本海事協会(NK)や国土交通省から下向き突合せ溶接の溶接施工法承認を取得するとともに、海上保安庁から施工許可を受け、大型巡視船の甲板にLAHWを適用した。その結果、従来溶接法と比べて、溶接速度3倍、入熱量1/10を達成し、溶接後のひずみ(角変形)が極めて小さいことを確認した。

全文(323KB)

【問い合わせ先】
 技術開発本部 技術開発センター
TEL 0863−23−3021 木村 陵介

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