三井造船技報

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三井造船技報

第217号
三井造船技報 第217号(平成28年9月発行)
表紙説明:
ME-LGI エンジンと性能試験状況及びディーゼルエンジン組立・試運転工場の組写真
ディーゼルエンジンは,組み立てラインの最終段階で、試運転を行い、性能試験に合格したものを出荷する。エンジン出力や排気ガス分析のほかに多数の社内検査を行う。電子制御式リキッドガスインジェクションディーゼルエンジン(ME-LGI)は、従来の燃料油と代替燃料のメタノールが使用可能な二元燃料エンジンであるので、それぞれの燃料を用いた試験を実施した。
試験中はエンジンのさまざまな場所にアクセスする必要があるため、エンジンの周囲は仮設足場で囲まれている。
①ディーゼル組立・試運転工場
②試運転状況
③ME-LGI



III 製品・技術ニュース
全文PDF(440KB)

  • メタノール焚きME-LGI 機関がマリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー2015 を受賞

    【問い合わせ先】
    機械・システム事業本部 ディーゼル営業部
    TEL 03−3544−3475 重村 英明


  • 上空制限条件下における大規模橋梁の架設
    -湾岸道路本牧地区7・8 号橋工事-

    【問い合わせ先】
    三井造船鉄構エンジニアリング株式会社 建設本部 東部工事部
    TEL 0436-43-1853 月岡 義晴


  • プレキャストスラリータンク
    -肥培かんがい施設における配水調整槽への適用-

    【問い合わせ先】
    ドーピー建設工業株式会社 技術本部 北海道グループ
    TEL 011-221-1571 伊藤 拓


技術論文・報告
1. 中速リーンバーンガスエンジンMD36G シリーズの開発
−エンジン改良と廃熱利用で発電効率50 % 超を達成−
黛 健斗、近藤守男、岡 俊郎、坂入信之、加藤寿子

三井造船は、ダイハツディーゼル株式会社と共同開発した中速リーンバーンガスエンジンMD36G を2008 年に市場投入しており、環境負荷低減や燃料コスト削減の必要性から、更なる発電効率の向上に取り組んでいる。今回新たに改良した燃焼室部品及び新たな燃焼方式の採用により、6MD36G 開発用ガスエンジンにおいて約6 % の発電効率向上を確認した。さらに、廃熱回収技術であるTHS(Turbo Hydraulic System)及びVPC(Variable Phase Cycle)をシステムへ付加することにより、システム全体の発電効率が従来よりも約12 % 向上した。加えてTHS の過給機アシスト機能により、ガスエンジンの負荷上昇速度は従来の2 倍以上に改善された。

全文(675KB)

【問い合わせ先】
 機械・システム事業本部 機械工場 技術開発部
TEL 0863−23−2524 黛  健斗

2. 燃料ガス供給システム用高圧ガス圧縮機の開発
和田裕太郎、松丸康祐、八木俊樹、難波浩一、林 弘能、梶谷哲平

三井造船は、LNG 運搬船向けの天然ガス焚きの電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン(ME-GI)に、ボイルオフガス(BOG)を燃料として供給する高圧ガス圧縮機を開発した。陸上のオイル&ガス分野での高い技術と豊富な納入実績に基づき、5 段階圧縮でシリンダ数5 本の5MBL タイプ及びシリンダ数6 本の6MBL タイプの往復動ガス圧縮機をリリースした。船内ではガス圧縮機を設置するスペースに限りがあるためガス圧縮機本体と補機をスキッドに一括搭載してフットプリントを抑えた設計を行った。またエンジンデマンドに十分追従するように圧縮機の制御システムを構築した。重油と天然ガスの燃料切換えや緊急燃料ガス遮断のようなエンジンのデマンドに対して、本ガス圧縮機は優れた過渡応答性能を示した。

全文(898KB)

【問い合わせ先】
 機械・システム事業本部 ディーゼル営業部
TEL 03−3544−3475 中野  均

3. メタンハイドレート塊の自己保存現象への高濃度塩化ナトリウムの影響
三町博子、村山哲郎

塩化ナトリウム(NaCl)を質量分率で0.005 又は0.027 含むメタンハイドレート塊を、-20 ℃、大気圧の下で貯蔵し、分解過程を観察した。径10 ~ 20 mm のメタンハイドレート試料の初期ハイドレート率は、NaCl の質量分率が0.005 の試料が84 %、0.027 の試料が82 % で同等の値であった。一方、前者の試料は貯蔵7 日が経過してもハイドレート率は80 %程度に留まったが、後者の試料は分解が進行してハイドレート率10 % 未満にまで低下した。これらの分解進行度の異なるNaCl 含有メタンハイドレート塊の内部を位相X 線CT で観察すると、ハイドレート率の低い試料ほど広範囲にわたって分解進行度の高い部位が出現しており、NaCl を含有するメタンハイドレート塊は試料内部からも分解することが明らかになった。また、走査電子顕微鏡による微細構造観察から、メタンハイドレート結晶粒界にNaCl 濃集部が確認され、ここが試料内部の分解起点になっていることが示唆された。

全文(149KB)

【問い合わせ先】
 技術開発本部 技術開発センター
TEL 0863−23−3101 三町 博子

4. 沿岸型波力発電装置の開発(第2 報)
-大洗港で実証試験を完遂-
中野訓雄、前村敏彦、宮島省吾、川口 隆

地球温暖化防止対策として、再生可能エネルギーの活用が期待されており、海洋に囲まれている我が国では、海洋エネルギー利用の実現化に向けた技術開発が各方面で進められている。三井造船は、水槽試験による実験的研究と理論的な研究を組み合わせて、この分野の研究開発に長年取り組んできた。その結果、同調制御を用いた沿岸型波力発電が海洋エネルギー利用の有望な手段となることを示した。  その成果を実証するため、平成25 年度(平成25 年10 月)に環境省地球環境局から「小型で高効率な波力発電システムに関わる技術開発・実証事業」を受託し、平成27 年度中の本格的な実証試験を目指して開発を進めてきた。この結果、波のエネルギーを最も効率良く回収する同調制御を用いることで、実海域において一次変換効率が100%を越えるともいわれる点吸収機理論効果を観測することができた。本報では、沿岸型波力発電装置の開発状況を第2 報として、実海域での実証試験を中心に報告する。

全文(322KB)

【問い合わせ先】
 技術開発本部 技術総括部
TEL 03−3544−3025 中野 訓雄

Ⅱ 技術解説
1.大型風力タワー基礎の設計・施工技術
全文(218KB)

【問い合わせ先】
エンジニアリング事業本部 第二設計部
TEL 043-351-9266 南 陽一

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