技術紹介

コンクリート合成鋼床版桁橋

コンクリート合成鋼床版桁橋は、疲労耐久性に優れ、製作の合理化を行った新形式橋梁で、従来の鋼床版桁橋に比べ、10%程度のコスト縮減を可能にしました。

概要

構造物のサスティナビリティを高め、コスト削減も実現する新形式橋梁。

都市部や湾岸地域の重交通路線で鋼床版の疲労問題が一部で顕在化しています。
そこで、鋼床版で疲労上弱点となる細部構造を改善した疲労耐久性の高い新形式橋梁として、RC床版と鋼床版を合成させた床版を有する『コンクリート合成鋼床版桁橋』を開発しました。
また、この橋梁形式は、製作性の合理化を行うことで、鋼床版桁橋に比べ10%程度のコスト縮減を可能としています。

  • ・床版構造の疲労耐久性については、三井造船株式会社と大阪工業大学(松井繁之教授)との共同研究により確認を行っています。
  • ・本橋梁形式については、三井造船株式会社と首都高速道路株式会社で基本特許を共有しており、今後とも、技術情報の共有など継続的な技術提携を考えています。

コンクリート合成鋼床版桁橋

コンクリート合成鋼床版桁橋構造概要図

コンクリート合成鋼床版桁橋

コンクリート合成鋼床版桁橋構造詳細図

特長

新形式橋梁の構造は、従来の鋼床版とは異なり、デッキ上面に縦リブを設置し、その上にコンクリートを打ち込んで両者を合成させることで、床版部の剛性を向上させています。
この床版構造を採用することにより、

  • ・デッキプレートの疲労亀裂を防止することができる
  • ・舗装割れや路面凍結の問題を緩和することができる
  • ・デッキ下面の縦リブと横リブとの交差部をなくすことにより、交差溶接部の疲労の問題を解消するだけでなく、桁構造の製作を大幅に簡素化することができる。

特許

  • ・第3962138号(RC合成鋼床版桁橋)
  • ・第5184836号(合成鋼床版桁橋の施工方法)

主な論文・報告

  • ・浅野浩一,内田大介,染宮敦,小林潔,松井繁之:コンクリート合成鋼床版の疲労耐久性評価,第8回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム,pp.33-1-8,2009.11
  • ・浅野浩一,松田秀一,曽我明,内田大介,小林潔:疲労耐久性に優れるコンクリート合成鋼床版桁橋の開発,三井造船技報,No.199,pp.39-46,2010.2