神原汽船運航のコンテナ船向け汚損管理FALCONsサービス提供開始
株式会社三井E&S(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高橋 岳之、以下「三井E&S」)は、神原汽船株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:神原 宏達、以下「神原汽船」)運航のコンテナ船Proactive Earthに対し、船体汚損管理サービスFALCONsの提供を開始しました。三井E&SはFALCONsサービスの提供により、神原汽船の正確な燃費把握と、効率的な運航・洗浄によるCO₂削減に貢献します。
■従来の課題と新サービスの特徴
神原汽船はこれまで運航中の燃費改善・CO₂削減のため、舶用データプラットフォームを用いた運転・運航データの確認・活用を行い、船舶の燃費改善に取り組んできましたが、波や風といった外部要因によって、汚れがどの程度影響しているかを正確に把握するのは困難という課題がありました。三井E&Sが提供する船体汚損管理サービスFALCONsは独自の推進性能解析手法により、波や風の影響を除外し船体汚損による燃費への影響を数値で“見える化”する機能をもつため、神原汽船はFALCONsの導入により、最適なタイミングで船体洗浄が実施でき、効率的な燃費改善・CO₂削減が可能となります。


■実証と今後の展開
FALCONsは、顧客保有の過去運航データを用いた解析も可能であり、今回の導入にあたっては、Proactive Earth の過去1年間の運航データの解析を実施し、汚損が燃費に与える悪影響を定量的に把握できることが確認できた点が、今回のサービス導入の決め手となりました。特に、停泊時間が短く船体全体の洗浄が難しいコンテナ船では、「どの時期・どの箇所を洗浄すれば効果的か」を定量的に判断できることが重要であり、この点においてもFALCONsによる成果が期待されています。
神原汽船では、FALCONsによる解析結果を継続的に使用し、汚損による燃費悪化が見られたタイミングで、水中汚損点検やAIを活用した汚損評価と組み合わせることで洗浄効果の最大化を図り、十分な成果が得られた際には、他のコンテナ船や別タイプの船舶への展開も視野に入れているため、三井E&Sは、継続的なFALCONsサービスの提供により神原汽船の運航船舶のCO₂削減に寄与していきます。
三井E&Sは、エンジニアリングとサービスを通じて、人に信頼され、社会に貢献することを企業理念とし、今後もデジタル技術の高度化による保守・メンテナンスを拡大・強化し、脱炭素化社会の実現と、人口縮小化社会の課題解決に貢献していきます。
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