陸運会社とのデータ相互活用によるコンテナターミナル効率化サービス基盤構築を受注

プレスリリース デジタル戦略 成長事業推進

株式会社三井E&S(本社:東京都中央区、代表取締役社長 : 高橋 岳之、以下「当社」)は、このたび、清水港コンテナターミナル(以下「ターミナル」、(ターミナルオペレーター : 鈴与株式会社 (本社 : 静岡県静岡市清水区、代表取締役社長 : 鈴木 健一郎))にて、TOS (ターミナルオペレーションシステム)とコンテナ陸運会社の配車システムを連携する新たなサービスのシステム基盤の構築を受注し、ターミナルでのサービス運用を開始しました。

当社が提供するサービスは、ターミナルとコンテナ陸運会社が別々に持つ情報を連携し、ターミナル全体の流れをよりスムーズにするものです。
具体的には、コンテナ陸運会社が管理している「どのトラックがいつターミナルに来るか」、「どの荷物を運ぶか」という情報と、ターミナルが持つ「船のコンテナ積み下ろし予定や作業の進み具合」、「クレーンなどの稼働状況」といった情報をリアルタイムで共有します。
これにより、
 ・ターミナル側は、トラックの来場を事前に把握して、コンテナの配置や作業機器の準備を効率よく行えるようになります。
 ・コンテナ陸運会社は、ターミナルの混雑状況を踏まえた最適な配車計画を立てることができます。

さらに、新しいサービスとして「Lanescope*1 (レーンスコープ) : 推奨レーンランキング表示」を提供します。これはターミナル内の混雑をリアルタイムで分析し、「どのレーン*2にあるコンテナを取りに行けばスムーズにコンテナを運べるか」をランキング形式で表示するものです。
これにより、コンテナ陸運会社は混雑していないレーンに蔵置されたコンテナを選びやすくなり、ターミナル側も船の作業とトラックの作業がぶつかることがなく、ターミナル全体の効率がアップします。将来的には、更に進んだ「荷役推奨コンテナ情報」の提供なども計画しています。

当社は既に2024年から、ターミナルに「Trucker View」というサービスを提供しています。これは、トラックドライバーがスマートフォンやタブレットで、コンテナの場所やレーンの進入可否を確認できるもので、現場作業の負担を減らす効果をあげています。

今後は、当社が展開する配車システム「TO (トラック運行管理システム)」にも今回の新機能を組み込み、港と陸運の両面での効率化を進めていきます。また、この情報連携の仕組みの利用範囲をさらに広げ、港の作業を最大限に効率化するだけでなく、人手不足などの社会的な課題の解決にもつなげ、持続可能な物流インフラの実現に貢献していきます。

*1 「Lanescope」は、現在商標登録中です。
*2 コンテナターミナルにおいてコンテナを効率的に保管、取り扱うために整備された細長い区画のことをレーンと呼び、ターミナルには複数のレーンが設置されています。

 

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