2007年09月06日
エタノールの高速連続発酵技術を開発
高性能酵母によりエタノール生産性倍増
三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、エタノールの生産量を従来の生産方式と比較して4倍になる連続生産システムの開発にこのほど成功しました。
今回開発したシステムは、育種技術によって開発された凝集性及び酸性環境・高温環境・高エタノール環境に耐えることのできる優れた特性を有する酵母を使う高効率連続発酵システムです。
研究室において60日間の安定運転とエタノール生産性20g/L/hを実現するとともに、連続発酵プロセスにおける最大の課題であった雑菌汚染の問題も解決しました。
従来の連続法によるエタノール生産プロセスは、連続的に抜き出した発酵液を遠心分離機などの機械的処理によりエタノールと酵母に分離し、分離した酵母を再度発酵槽に戻す生産方法であり、産業的に広く用いられている酵母を使った場合では、エタノール生産性は5g/L/h程度です。
しかしながら、本高性能酵母は凝集し、固まりとなって沈殿する性能を示すため、酵母菌体を分離する工程での機械的処理が不要となり、設備費削減が可能となります。また、高エタノール環境に耐えることができるため発酵液中のエタノール濃度を高めることができ、エタノール生産性を20g/L/hに実現することが可能となりました。
今回、連続発酵プロセスを構成する発酵槽、凝集沈殿槽等のシステム設計に関する基本設計図書を完成させるとともに連続発酵システムを運転するために必要なエタノール発酵槽制御条件などの指針を示した連続発酵システム運転指針も整備しました。
今後は、パイロットプラントによる実証試験を経て実用化を図っていきます。
三井造船ではバイオエタノールの今後の需要増に対応するため、C6糖分、C5糖分を同時発酵可能な酵母による実証事業を岡山県真庭市でのプラントで行うとともに、C6糖からのエタノール生産性が4倍になる高性能酵母を使った高効率連続発酵システムの構築により、バイオマス燃料系事業をより強化していきます。
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