2007年11月19日
新しい橋梁形式を開発、低桁高・低コスト・短工期を実現
-MDブリッジ販売開始-

三井造船(株) (社長:加藤泰彦)は、子会社であるドーピー建設工業(株)(社長:荒木映世)、三井造船鉄構工事(株)(社長:吉川寿重)と共同で、低桁高・低コスト・短工期を実現した新しい橋梁形式である「MDブリッジ」を開発し、販売を開始します。
新しく開発した橋梁は、三井造船の持つ鋼橋技術と、ドーピー建設工業の持つPC橋技術を融合させた鋼とコンクリートの複合形式です。本形式の主桁はプレキャスト部材として工場生産され、製品として販売することを目的としています。
対象となる支間20m〜40mの橋梁は国内市場規模600〜800億円と想定しており、低桁高対象橋梁はその半数程度を占めると考えられます。低い桁高や現場の短工期が求められるこの規模の橋梁は、河川改修に伴なう橋梁架け替え工事や桁下空間を有効利用したい都市内の橋梁工事がターゲットになります。
MDブリッジは、特殊な材料を必要としない単純な構造で、鋼とコンクリートそれぞれの利点を活かしたコンパクトな断面が特長です。PC橋に比べ橋梁自体の重量も低く抑えられ、工場内での製作製品のため、高品質確保、低コスト・現地工事期間の短縮を可能としました。また、ブロック分割することが可能で狭隘な架設現地にも搬入が可能です。
三井造船グループは、鋼・コンクリート双方の橋梁形式に対応できることを生かし、新形式の複合橋梁を開発し、総合橋梁メーカーとしての体制を整えました。
今後は、鋼橋、PC橋および複合橋の設計・製作・架設技術を更に発展させ、国内外のインフラ整備に貢献していく所存です。
MDブリッジの概要
MDブリッジは、下フランジとウェブは鋼部材で形成し、桁作用の圧縮力が作用する上フランジはコンクリート部材としています。コンクリート部材は、鋼ウェブの上端に設けた孔あき鋼板ジベル(PBL)で鋼部材と結合しています。圧縮フランジを床版と兼用した桁断面となっており、桁高の低減が可能となっています。また、鋼部材の溶接部が少ないことから疲労耐久性に優れた構造となっています。
現場では、工場で製作したプレキャスト桁をPC鋼材で連結します。
圧縮側の鋼フランジの省略、無補剛のウェブ構造などで鋼部材の製作コストを縮減しています。また、鋼部材の採用で死荷重が減少するため、運搬上有利となり、PCT桁と比較してプレキャスト桁断面を大きくすることが可能です。そのため、主桁本数や下部工反力の低減、支承数の減少などにより施工コストの縮減が図れます。
MDブリッジの開発に当たって、各種の性能確認試験やFEM解析を実施して、安全性、使用性および耐久性の確認および設計方法の妥当性などを確認しています。
担当
高橋 電話:03-5202-3905
お問い合わせ先
高岡 電話:03-5202-3147
