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2009年

2009年8月5日
疲労耐久性向上とコスト縮減を実現する新形式橋梁を開発
-コンクリート合成鋼床版桁橋の開発-

イメージ図

三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、新形式橋梁“コンクリート合成鋼床版桁橋”を開発しました。この橋梁形式は、鋼床版桁橋で課題となっている疲労耐久性を向上させるとともに、従来形式に比べ10%程度のコスト縮減も実現することができます。


鋼床版桁橋は鋼橋の軽量・高強度の長所を生かして、橋脚間隔が長い箇所や橋の桁高を低くする必要がある場合に適合するとともに、複雑な道路線形にも対応できます。また、現地工事期間が他の橋梁形式に比べ大幅に短縮できるため、都市部の高架橋などに適しています。開発した橋梁形式はこれらに加えて、さらに疲労耐久性を向上させているため、大型車交通量が多い高架橋に特に適しています。


新形式橋梁の構造は、従来の鋼床版桁橋と異なり、デッキ上面に縦リブを設置し、その上にコンクリートを打込んで両者を合成させています。床版部の剛性を上げることによりデッキプレートの疲労亀裂等を防止します。また、舗装割れの回避や路面凍結問題の緩和も可能です。疲労耐久性の向上は大阪工業大学(松井繁之教授)との共同研究により確認しています。さらに、デッキ下面の縦リブと横リブとの交差部を無くすことにより、鋼床版を含めた桁構造が簡素化され、コスト縮減も達成できます。


橋梁の市況は、景気対策による発注増が期待されるものの、公共事業の縮減傾向は依然として続いており、技術提案力をいかに強化できるかが受注確保の鍵となっています。
三井造船は、昭和36年に岡山県に初めて橋梁を納入以来、全国各地に吊橋・斜張橋などあらゆる形式の実績を持ち、海外においても香港の青馬大橋を始め多くの納入実績があります。今後、公共工事の品質確保を重視し、技術提案力が評価される総合評価方式制度のもと、このような新形式橋梁の提案を含めた、事業・研究開発・知的財産の戦略により橋梁のシェアアップを図って行きます。
なお、本橋梁形式については、当社と首都高速道路株式会社で基本特許を共有しており、今後とも、継続的な技術提携を考えています。


担当
鉄構・物流事業本部 鉄構建設営業部 高橋  電話:03-5202-3905
お問い合わせ先
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