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2009年

2009年09月11日
鉱石運搬船「グローバル ハーモニー」引き渡し
-世界最大級 32万重量トン-

グローバル ハーモニー
三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、千葉事業所にて建造中でありましたパナマ国、Tamou Line S.A.社向け320,000重量トン型鉱石運搬船「グローバル ハーモニー(GLOBAL HARMONY)」(当社第1683番船)をこのほど完成、本日同事業所にて船主に引き渡しました。

本船は、日本船舶海洋工学会による「Ship of the Year 2007」を受賞した2007年12月竣工の世界最大級の鉱石運搬船「BRASIL MARU」の同型3番船です。本シリーズは、輸送コスト削減とCO2排出量削減という命題を克服するために大型化を図った新設計船です。

主要目
全長 340.0m
長さ(垂線間) 325.00m
幅(型) 60.00m
深さ(型) 28.15m
喫水(型) 21.13m
総トン数 160,774
載貨重量トン数 327,095メトリックトン(d=21.13m)
主機関 三井-MAN B&W ディーゼル機関 7S80MC-C 1基
連続最大出力 23,640kW×66回転/分
速力 15.0ノット
最大搭載人数 30人
船級 NK
船籍 パナマ

引渡日:2009年09月11日

特長

  • 推進性能の優れた船型と高い推進効率のプロペラ、さらにMIPB(Mitsui Integrated Propeller Boss)とリアクション舵を組み合わせた省エネ装置によって、燃料消費量低減を図っている。

  • ブラジルの鉄鉱石積出港に対応した係船設備の採用、オーストラリア入港も考慮したエアードラフトの確保、多港積み/揚げ(2港積み/3港揚げ)への対応により、運用上のフレキシビリティーを持っている。

  • 新日本製鐵㈱の協力により、UIT処理(超音波による疲労強度改善処理)を、造船業界では初めて強度上の最重要箇所に対し本格的に適用する事で、船体構造の信頼性をより一層高めている。

  • 燃料油タンクを完全ダブルハル構造とし環境に配慮している。

  • 主機関には、IMO排ガス環境基準を満足した三井-MAN B&W 7S80MC-C型エンジンを搭載、ディレーティングを適用して最適出力で運航可能となるよう低燃費化を図っている。また、主機シリンダ注油器には電子制御式注油システムを採用し、運航コスト低減を図っている。

  • 発電機関ともIMO環境基準を満たしている。

お問い合わせ先
広報室
乾(いぬい)  電話:03-5202-3147