トップ > プレスリリース(2010) > トンガ王国向け「離島間連絡船」竣工
2010年

2010年9月27日
トンガ王国向け「離島間連絡船」竣工
サモア国向け貨客船に続くODA案件

’OTUANGA’ OFA
三井造船株式会社(社長:加藤泰彦)の提携会社である株式会社アイ・エス・ビー(社長:村嶋康平氏、本社:千葉県富津市、略称:ISB)は、日本政府の無償資金協力によるトンガ王国向け「離島間連絡船建造計画」において受注した貨客船「'OTUANGA' OFA」を去る22日、ISBにて引き渡しました。
本船は本日、日本を出航、約3週間かけて本国へ回航されます。

トンガ王国は南太平洋の中央部に位置し、約170の島からなる4つの群島で構成される島国です。
そのため、離島間の連絡船は、人々の移動手段や生活に必要な物資の供給に不可欠であり、最も重要なライフラインの一つとなっています。
従来はトンガ政府100%出資のポリネシア船舶公社が離島間連絡船の定期運航サービスを提供していましたが、既存船は老朽化が著しく、現在は運航を取りやめています。
今回、引き渡した船は、この老朽化したフェリー(総トン数:955トン)の代替船として供与されるものであり、本船の供与により、離島のライフラインの安定・増強が図られ、離島と都市部間の物資と人の移動が増すことにより、観光開発や国民の生活改善に大きく寄与することが期待されています。

ISBは、三井造船の国内提携会社の一つとして、役員の派遣や技術支援・建造支援などで相互に交流を持ち、良好な協力関係を築いています。同社は、本年1月にも三井造船の営業支援により、サモア独立国向けにODA案件として約1,000トンの貨客船を引き渡しています。

三井造船は、ODA造船案件として、南太平洋地域で貨客船・作業船の需要が、また、東南アジア、北アフリカ地域などでパトロールシップ・海洋調査船などの需要が予想されるため、今後も積極的にODA案件の営業活動を展開していきます。
【引き渡したフェリーの主要目】
全長 53.00m
幅(型) 13.50m
深さ(型) 4.30m
総トン数 1,534t
載貨重量トン数 約540t
最大搭載人員 422人(乗客400人、乗員22人)
【株式会社ISBの概要】
本社所在地 千葉県富津市新富41-2
代表取締役 村嶋 康平
創業 1964年1月
資本金 2,000万円
事業内容 船舶の新造および修繕
陸用機械製造・エンジニアリング
ホームページURL http://www.isb-se.co.jp/index.html
担当
営業総括本部 海外業務部
中川  電話:03-5202-3942
お問い合わせ先
広報室
乾(いぬい)  電話:03-5202-3147