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開発完了、市場投入へ
2010年

2010年10月22日
次世代の環境対応・低燃費船 66,000重量トン型バルクキャリアー
開発完了、市場投入へ
「neo Supramax 66BC」-CO2排出量を約30%削減

「neo Supramax 66BC」イメージ図
三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、CO2排出量を30%削減する船舶の開発を進めてきましたが、その第一弾である次世代の66,000重量トン型バルクキャリアー「neo Supramax 66BC」の開発を完了し、市場投入を開始します。

本船は、150隻を超える受注を達成した当社のベストセラーであるハンディマックス型バルクキャリアー(56BC)の使い勝手を踏襲しながら大型化を図っています。
開発にあたり多くの顧客ヒアリング、国内外合わせて600以上の港湾調査を行い、また、2014年に完成予定のパナマ運河の拡張、現状の航路選定(トレードパターン)等を勘案し、オーバーパナマックス幅(36m)の幅広浅喫水を基調とした船型です。

56BCに比べて大型化したにも関わらず、新開発の省エネ船型を採用することで、燃料消費量は従来型のハンディマックスと同等以下を達成しています。

省エネ関連の仕様については、2種類の仕様「PREMIUM仕様」「STANDARD仕様」を用意しており、トンマイルあたりのCO2排出量は「PREMIUM仕様」で約21%削減しています。さらに「PREMIUM仕様」にオプションで準備するハード・ソフトウェアを装備することによりCO2排出量を約30%削減します。

このほか、今後規制が厳しくなるSOx/NOxの排出量低減への対応や昨今話題となっているバラスト水処理装置などの開発を進め、こうした環境対応製品を今後順次投入していくことにより、厳しい環境下での受注を進めていきます。

主要目
全長 200m
36m
深さ 18.45m
満載喫水 12.9m
載貨重量トン数 66,000メトリックトン
航海速力 14.5ノット(常用出力)
特長

  • 船上クレーンを備えている汎用のバルクキャリアーであり、当社のベストセラー56BCの使い勝手を踏襲して大型化を図っている。

  • 大型化したにもかかわらず、新開発の省エネ仕様により燃料消費量は従来型ハンディマックスバルカーと同等以下を達成した。

  • 幅広浅喫水を基調とした船型で、載荷重量66,000トンを確保できるほか、キャパシティーも充分に確保し、石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆をはじめとした多様なばら積み貨物に対応できる。

  • 長尺物やホットコイル等の半製品輸送にも対応できる。

  • ハッチ開口部は既存の港湾荷役設備が利用できるように最適化している。

お問い合わせ先
広報室
乾(いぬい)  電話:03-5202-3147