トップ > プレスリリース(2011) > 174,800重量トン型ばら積み貨物運搬船「フロンティア ファルコン」引き渡し
2011年

2011年03月29日
174,800重量トン型ばら積み貨物運搬船「フロンティア ファルコン」引き渡し

フロンティア ファルコン
三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、千葉事業所にて建造中でありましたリベリア国、クリオ マリン社 (CLIO MARINE INC.)向け174,800重量トン型ばら積み貨物運搬船「フロンティア ファルコン」(FRONTIER FALCON、当社第1767番船)をこのほど完成し、本日同事業所にて引き渡しました。

本船は、貨物艙に二重船側構造を採用することにより、荷役効率化、貨物艙内のメンテナンス性、構造安全性の向上を図った、新設計ダンケルクマックス型ケープサイズバルカー(*)の6番船となります。

なお、本船は、当社初のIMO新塗装性能基準(PSPC)適用船です。

(*)ダンケルクマックス船型ケープサイズバルカー
ダンケルク港(フランス)の港湾制限に対応したケープサイズバルカーの通称。

主要目
全長 292.00m
長さ(垂線間) 282.00m
幅(型) 44.98m
深さ(型) 24.70m
総トン数 92,250
載貨重量トン数 176,820メトリックトン
主機関 三井-MAN B&W ディーゼル機関 6S70MC-C 1基
連続最大出力 18,660kW×91回転/分
速力 15.5ノット(常用出力)
最大搭載人数 25人
船級 NK
船籍 パナマ

引渡日:2011年3月29日

特長

  • SOLAS条約の二重船側構造要件を満たした構造でありながら、構造配置を工夫することで従来の単船側構造船並みの貨物艙容積を確保している。

  • 新しい規則である国際船級協会連合(IACS)共通構造規則(CSR)を適用することにより、オペレーションの自由度と構造安全性向上の両立を実現している。

  • SOLAS条約に基づいた通行設備を貨物艙内に設置することで、安全で効率の良い点検が可能となっている。

  • 船首楼の設置および船首部予備浮力に関する新規則への対応により、安全性の向上に努めている。

  • MARPOL条約の燃料油タンク保護規則に対応し、環境保護に配慮している。

    6. 主機関にはIMO排ガス環境基準を満たした三井-MAN B&W6S70MC-C型を装備し、常用出力で最適なマッチングとすることでさらなる低燃費化を図っている。また、電子制御式シリンダ注油システムを採用し、運航コスト低減を図っている。

  • バラストタンクであるトップサイドタンクとボトムサイドタンクを区切ることで、デバラスティング作業の効率化を図っている。

  • バラストタンク内面塗装にはIMO新塗装性能基準(PSPC)を適用し、塗装品質と防食性能の向上を図っている。

お問い合わせ先
広報室
乾  電話:03-5202-3147