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バルクキャリアー「neo Supramax 66BC」2隻の受注内定
2011年

2011年07月27日
次世代の環境対応・低燃費船 66,000重量トン型バルクキャリアー
「neo Supramax 66BC」2隻の受注内定

neo Supramax 66BC
三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、次世代の環境対応・低燃費船として開発した66,000重量トン型バルクキャリアー「neo Supramax 66BC」 2隻の受注をこのほど内定しました。

本船は、170隻を超える受注を達成した当社のベストセラーであるハンディマックス型バルクキャリアー(56BC)の使い勝手を踏襲しながら、新たなジャンルとして大型化を図っています。

開発にあたり多くの顧客ヒアリング、国内外合わせて600以上の港湾調査を行っており、また、2014年に完成予定のパナマ運河の拡張、現状の航路選定(トレードパターン)等を勘案し、オーバーパナマックス幅(36m)の幅広浅喫水を基調とした船型に仕上げています。

さらに、56BCに比べて大型化したにも拘らず、新開発の省エネ船型を採用することで、従来型のハンディマックスと同等以下の燃料消費量を達成しています。

なお、今般、国際海事機関(IMO)第62回海洋環境保護委員会(MEPC62)において、船舶からの温室効果ガス(GHG)削減対策として、新たな燃費指標(EEDI)の導入とこれに基づく燃費規制の実施等が採択されました。今後、新たに建造される船舶は、一定の燃費基準を満たすことが要求され、当該基準は段階的に強化されることから、船舶は燃費性能の優れたものに順次入れ替わることとなります。本船はこの指標(EEDI)に基づく燃費基準を大幅に上回る低燃費を達成しており、今後の海洋環境保護規制のもとでも、長期にわたり活躍することが期待されます。

本船受注内定は、これら省エネ・低燃費性能と幅広浅喫水を基調とした汎用性に主眼を置いた開発コンセプトが評価された結果であり、竣工後は欧州の大手オペレーターに用船される予定となっています。

主要目
全長 約200m
幅(型) 36.00m
深さ(型) 18.45m
載貨重量トン数 66,000メトリックトン
航海速力 14.5ノット(常用出力)
特長

 

  • 船上クレーンを備えている汎用のバルクキャリアーであり、当社のベストセラー56BCの使い勝手を踏襲して大型化を図っている。

  • 大型化したにもかかわらず、新開発の省エネ仕様により燃料消費量は従来型ハンディマックスバルカーと同等以下を達成している。

  • 幅広浅喫水を基調とした船型で、載荷重量66,000トンを確保できるほか、キャパシティーも充分に確保し、石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆をはじめとした多様なばら積み貨物に対応できる。

  • 長尺物やホットコイル等の半製品輸送にも対応できる。

  • ハッチ開口部は既存の港湾荷役設備が利用できるように最適化している。

担当部署
船舶・艦艇事業本部 船舶海洋営業部
番場  電話:03-5202-3515
お問い合わせ先
広報室
乾   電話:03-5202-3147