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2012年

2012年02月02日
英国向け大型高効率わら焚きバイオマス発電設備を受注

完成予想図

原料
三井造船(社長:加藤 泰彦)の100%子会社である、Burmeister & Wain Scandinavian Contractor A/S (BWSC、デンマーク国、社長:Anders Heine Jensen)は、デンマークのボイラーメーカーであるBurmeister & Wain Energy社とコンソーシアムで、英国のIPP(独立系発電事業者)会社 であるEco2 Lincs Ltd.よりわら焚きバイオマス発電設備を受注しました。

本発電設備は、英国東部リンカンシャー州スリーフォードに建設され、送電出力は38,500KW。BWSCはエンジニアリング、機器調達、据付、建設、試運転までを一括で請け負い、2014年半ばに引き渡し予定です。また、引渡し後も12年間に亘って運転保守業務を行います。

本プロジェクトの資金面においては、昨今のヨーロッパ金融危機の中でも、プロジェクトの健全な事業性が評価され、BNPパリバのクリーンエネルギーファンドの出資と、欧州4銀行からの融資を得ることができました。

本設備は、65,000世帯の電力需要をまかなうと同時に、町の市庁舎、水泳プールなど公共設備に熱水を供給する役割を担っており、この熱電併給システムにはグリーンエネルギー先進国のデンマークの技術が盛り込まれています。

英国では2020年までに再生可能エネルギーによる発電比率を20%まで引上げる事を目標としたグリーンエネルギー振興策を推進しており、このプロジェクトはこうした政策に則ったものです。なお、BWSCは2008年にもウェールズにおいて間伐材による14,000KWのバイオマス発電プラントを引き渡しております。

BWSCは、ディーゼル発電施設のエンジニアリング、建設、運転管理まで一貫した事業を世界の各地で展開しており、創業以来約50カ国、160件以上の発電施設の納入実績があります。また、近年はグリーン志向を背景に、上記のようなバイオマス発電或いは家畜ふん尿によるバイオガス発電にも進出し実績を上げています。

三井造船はBWSCを始めとするグループ会社の技術を結集して、日本におけるグリーンエネルギー関連事業の強化を計っています。

担当部署
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