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2013年

2013年02月15日
製鉄所向け2000T/Hアンローダを受注

三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、JFEスチール株式会社より、東日本製鉄所(千葉地区)向け橋型アンローダの新設2基および既設アンローダ2基の撤去解体を受注しました。

今回受注した橋型アンローダは、鉄鉱石荷役時において2000T/H(1時間当たり2000トン)の荷揚げ能力を有したクレーンです。クレーンの型式は軽量性と経済性を兼ね備えた最新のロープトロリ式を採用し、荷役用の吊具には高強度軽量グラブバケットを用いています。

グラブバケットを用いたアンローダの重要動作としてはバケットの支持、開閉、横行の3つがあります。従来のロープトロリ式ではこのバケット支持、開閉、横行動作用にそれぞれ専用の駆動装置およびワイヤロープを備えていました。
今回受注した橋型アンローダでは、バケット支持、開閉、横行用の3つ動作において、駆動装置を兼用可能とし効率性の高い電気制御式4ドラム駆動システムを採用しました。このシステムの採用により使用ロープ本数およびロープ滑車(シーブ)などの部品点数を減らすことができ、ロープ交換の費用及びメンテナンスコストの削減を実現しています。また、高強度軽量グラブバケットは従来のグラブバケットより巻上荷重を約15%軽減し、クレーン総重量、電力消費量の削減を実現し、クレーンの省エネルギー化を図っています。

国内に設置されている既存のアンローダは1960~1970年代製のものが多く、今後、老朽化に伴う更新が多数予想されています。三井造船は、橋型アンローダをコンテナクレーンに続く運搬機事業の重要な製品群に位置付け、国内外に営業活動を展開していきます。

*1:アンローダ
岸壁に設置し、輸送船に積荷された石炭などのバラ物を荷揚げするためのクレーンです。主な用途としては、製鉄所にて鉄の原料となる石炭や鉄鉱石、その他副原料を荷下ろす際や火力発電所にて発電原料用の石炭を荷下ろす際に用いられます。
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