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2013年

2013年12月19日
海洋資源探査ロボットをJAMSTECに納入
―7000mの深海から鉱石試料などを採取―

かいこうMk-Ⅳ

三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、JAMSTEC(独立行政法人海洋研究開発機構)に大深度で重作業が可能な高性能無人探査機(ROV:Remotely Operated Vehicle)を納入しました。
本ROVは、12月9日にJAMSTEC殿の一般公募で「かいこうMk-Ⅳ」と命名されました。

本ROVは近年の海洋資源探査の高まりを受け、JAMSTECで開発されたあたらしい要素技術を採用して建造されました。主要構造部は純チタンで構成されており、複数の通信・制御ポートや油圧ポートを装備し、目的に応じた各種観測機器を搭載することや従来型に比べて最大荷重250㎏まで取扱い可能な大出力マニピュレータ2式を搭載しており、300㎏以上の試料を海底から持ち帰ることができます。

日本の領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせた広さは世界6位です。7000mまで潜ることができるので、日本の領海とEEZのほぼ全ての海底を調べることが可能です。
また、海底から岩石などの試料を持ち帰ることで、深海底に眠る希少資源の分布状況をより詳しく調べるのに役立ちます。

三井造船は今回納入した深海調査用の大型ROVをはじめ、数多くの水中ロボットを手がけており、国内最大の実績を誇ります。


新型無人探査機「かいこうMk-Ⅳ」の諸元・特徴
最大潜航深度 7000メートル
重    量 約6トン
大きさ 長さ約3メートル×幅約2メートル×高さ約2.6メートル
調査観測機器 ・広角魚眼テレビカメラ
・広角ハイビジョンカメラ
・高画質デジタルスチルカメラ
・各種観測機器をスキッドに搭載可能
ペイロード 300キログラム以上
試料採取能力 7自由度油圧マスタースレーブ方式マニピュレータ2式(最大取扱荷重約250キロ)
その他:母船 深海調査研究船「かいれい」(無人探査機「かいこう」のランチャーを使用)
                                      
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