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2015年

2015年7月10日
国内最大規模のバイオガス発電施設運転開始

別海バイオガス発電施設
三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)と、北海道の別海町(町長:水沼 猛氏)、中春別農業協同組合(組合長:小湊 保氏)および道東あさひ農業協同組合(組合長:原井 松純氏)の4者が共同で設立した特別目的会社「 別海バイオガス発電株式会社 」(三井造船70%・別海町15%・中春別農協11.4%・道東あさひ農協3.6%出資)が建設を進めてまいりました、別海バイオガス発電施設がこのほど完成し、本日(7月10日)完成式典を執り行いました。

別海バイオガス発電施設は、地域の雇用創出や活性化につなげていくことを目的に農林水産省をはじめ7府省共同で認定された別海町バイオマス産業都市構想実現の中核的事業となる国内最大規模のバイオガス発電施設です。

バイオガス発電事業は「別海バイオガス発電株式会社」が運営を行います。
事業は酪農家から供給される家畜排せつ物を原料とし、発酵により発生させたメタンガスを燃料に発電。電力固定価格買取制度(FIT)に基づく売電事業を行います。また同時に、発酵過程の副産物(消化液及び敷料)を牧草用肥料及び乳牛の敷料として酪農家に販売する計画です。

発電量は、約9,600MWh/年を見込み(別海町全6360世帯の44.2%に当たる)、家畜排せつ物を原料としたガス発電施設としては国内最大規模となります。

別海町は乳牛11万頭を飼養する日本一酪農業が盛んな町です。
原料はプラント建設予定地から半径約10㎞以内から1日当たり、乳牛4500頭分に相当する排せつ物280トンと、産業廃棄物(食品系及び水産系)5トンを予定しています。

三井造船グループは国内で10ヶ所のバイオガスプラントの施工実績があるほか、デンマークでは本件と同規模のバイオガスプラント(1992年完成、設備能力は6500頭/日に相当)を建設しています。
今後も各地で活発化する電源確保のニーズに対して技術提案を積極的に進めていきます。


事業概要
事業名称 別海バイオガス発電事業
事業形態 特別目的会社(SPC)を設立した事業運営形態を採用
発電能力 1,800kW(600kW×3基)
発電方式 ガスエンジンによる発電
建設場所 北海道野付郡別海町別海2番地他
規  模 メタン発酵槽4,000m3(17.5mφ×17mH)×2基
処理方式 メタン発酵発電方式
プロセス 高温発酵方式(発酵温度55℃)
商業運転開始 平成27年7月1日
FIT適用期間 平成27年7月1日~平成47年6月30日


事業会社概要
社名 別海バイオガス発電株式会社
住所 北海道野付郡別海町別海2番地
代表者 代表取締役 小倉 智(三井造船)
資本金 4.3億円
出資比 三井造船70%、別海町15%、中春別農協11.4%、道東あさひ農協3.6%
担当部署
    エンジニアリング事業本部 環境エネルギー・インフラ営業部
    小倉 健彦、鈴木 昭広  電話:043-351-9262
お問い合わせ先
経営企画部 広報室
高岡 電話:03-3544-3147