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2015年

2015年10月8日
当社製電子制御式船舶用MAN B&W主機関(ディーゼルエンジン)を対象にした
次世代機関状態監視システムの実船検証試験開始
-船内早期異常検知による機関の予防保全および高精度な性能診断を支援-

次世代機関状態監視システム
三井造船株式会社(本社:東京都中央区、社長:田中 孝雄)および100%出資子会社である三造テクノサービス株式会社(本社:岡山県玉野市、社長:福田 眞一)は、一般財団法人日本海事協会(本部:東京都千代田区、会長:上田 德氏)と共同で、当社製MAN B&W機関を対象にした「次世代機関状態監視システム(サービス名:CMAXS e-GICSX)」の研究開発を実施しています。この度、株式会社商船三井(本社:東京都港区、社長:池田 潤一郎氏)の協力により、同社管理船に”CMAXS e-GICSX”システムを搭載して実船検証試験を開始しました。
検証は2016年春まで実施し、船内異常検知およびトラブルシュート機能等の有効性を確認します。実船検証試験は、今後、商船三井管理船を含む、計3隻において実施します。

CMAXS e-GICSXにおいては、機関に設置された複数のセンサデータだけではなく、気象・海象などの航海データを包含するビッグデータの相関関係を、高度なアルゴリズムを用いて船内で解析・監視することで、早期に的確な異常検知を行います。また、船内の状態監視結果を陸上で解析する性能診断に反映することで、従来以上に精度の高い性能診断結果を提供します。

三井造船では、2004年よりサービスを提供しているe-GICSで培った技術にビッグデータ解析技術を加えることで、より付加価値の高い機関状態監視システム”CMAXS e-GICSX”を提供し、機器の状態に基づいたメンテナンス間隔の延伸を行い、船舶の安全な運航とライフサイクルコストの低減を目指します。また、2006年から船舶運航支援システム「Fleet Monitor」ほかを提供しており、CMAXS e-GICSXと組み合わせて総合的な船舶保守管理システムの提供を目指します。

日本海事協会の子会社であるClassNKコンサルティングサービス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:上田德)は、ビックデータ解析技術を用いた機関状態監視システム(サービス名:「ClassNK CMAXS」)の1つに当社製MAN B&W機関向けClassNK CMAXS e-GICSXを加えて、機器の信頼性の向上とライフサイクルコストの低減に貢献するシステムを提供します。

また、日本海事協会ClassNKでは「ClassNK CMAXS」を活用して機器製造メーカと共に船舶の機関検査の合理化に向けた検討を実施致します。

今後も三井造船ならびに三造テクノサービスは、舶用主機関(ディーゼルエンジン)を始めとした各種機器、装置に対する、顧客のニーズにマッチした先進的なアフターサービスを提供し、顧客満足を提供していきます。


担当部署
CMAXS e-GICSXシステムに関するお問い合わせ
三造テクノサービス(株) ディーゼルサービス事業部 技術部 光森
電話:0863-23-2385

船舶運行支援システム「Fleet Monitor」に関するお問い合わせ
船舶・艦艇事業本部 事業開発部 マリタイム・ソリューション事業室 二又
電話:03-3544-3890
お問い合わせ先
経営企画部 広報室 乾 
電話:03-3544-3147