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2015年

2015年12月09日
BWSCが英国向けバイオマス発電プラントを受注
-英国初の再熱技術を用いたバイオマス発電所-

パース図
三井造船(社長:田中 孝雄)の100%子会社であるデンマークのBurmeister & Wain Scandinavian Contractor A/S (BWSC、社長:Anders Heine Jensen)は、英国でバイオマス熱電併給設備(Combined heat and power plant :CHPプラント)の建設および12年間の運転・保守業務(O&M)を受注しました。

本件は、デンマークのボイラーメーカーであるBurmeister & Wain Energy A/Sと共同で受注しました。同国北部のクラムリントン市に建設し、2017年末までに引き渡し、運転を開始する予定です。BWSCはCHPプラント(ボイラー部分を除く)のエンジニアリング、機器調達、建設、据付、試運転までを一括で請け負います。

本設備は木質チップを燃料とし、発電能力は27.8メガワット(MW)です。年間223ギガワット時(GWh)を発電する見込みで、これは52,000世帯の電力消費量に相当します。CHPプラントで作られた電気と熱は近隣の2件の製薬会社に供給され、余剰電力は売電されます。

本設備の特長は、大規模な発電所で実績のある再熱技術(タービンからの蒸気をボイラーに戻し再加熱して再びタービンに戻す技術)を用いて熱効率を高めた点にあります。

この技術は大規模な火力発電所では実績がありますが、今回の規模の発電所では比較的新しい試みです。当発電所は、英国初の再熱技術を用いたバイオマス発電所であり、ガス火力発電所との比較で二酸化炭素排出量を年間56,000トン削減できる見込みです。

BWSCは、高効率バイオマス、バイオガス、ディーゼル発電施設の開発、建設、運転管理まで一貫した事業を世界の各地で展開しています。創業以来53カ国、175件以上の発電施設の納入実績があり、その発電容量は3,500MWを超えます。


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