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2016年

2016年06月06日
水道管内調査用水中ロボットPIPESCOPE-500FSSTを開発
-従来のロボットに前方・側方観察用カメラを搭載-

水中ロボ本体

水中ロボ不断水装置

三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、東京水道サービス株式会社(社長:増子 敦氏)の委託を受け断水することなく水道本管内の状態を調査できる「水道管内調査用水中ロボットPIPESCOPE-500FSST」を開発し、同社に納入しました。従来のPIPESCOPE-500シリーズでは側方カメラのみが搭載されていましたが、今回の開発では外形寸法を変えることなく広画角の前方カメラを追加することで管内をより詳細に効率よく調査できるようになりました。

本水中ロボットは、水道本管内部の継手の状況や腐食の状況などを断水せずに調査することが可能なロボットで、操縦・記録装置、水中ロボット本体、水中ケーブル(映像・制御)および不断水挿入装置(ロボット挿入装置)から構成されます。
調査にあたっては、水道管点検口(マンホール)に設置されている空気抜弁を取り外し、補修弁に不断水挿入装置を取り付けた後、水中ロボット本体を水道本管内に送り出します。水中ロボット本体は直径60mmの超小型で、既設の補修弁から挿入回収ができます。

水中ロボット本体は、2台のカメラ(前方・側方)、照明灯(前方・側方)、前進用スラスタを装備し、水中ケーブルを通して地上に設置した操縦・記録装置のTVモニタで管内の状況を確認しながらロボットを操縦し映像を記録します。また、前方カメラで観察しながらケーブルの繰り出しと前進用スラスタにより管内を進みます。側方カメラ部は、旋回機能・フォーカス調整機能・寸法測定機能を備えています。

全国各地の水道管は、老朽化が進んでおり調査・補修が急務となっています。本調査用水中ロボットは、小型で断水せずに調査が可能であることから、これまで調査が困難とされた中口径の水道管調査が可能となるため、今後の活躍が期待されます。



主 要 目
水中ロボット本体 寸法 直径60mm×長さ450mm
質量 約1.2kg(中性浮力)
最大使用水圧 1.0Mpa
最大使用流速 1.6m/sec
水中ケーブル長 300m
対象水道管径 500mm~700mm
挿入口 呼び径75mm、100mm、150mmの補修弁、等
水中ロボット本体進行方向 水道本管内の流れの下流方向


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