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2017年

2017年05月08日
MAN Diesel & Turboとの協業を拡大
包括的協業契約により新たな製品ポートフォーリオを提供

三井造船株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田中 孝雄)とMAN Diesel & Turbo SE (本社:ドイツ・アーグスブルグ、CEO:Dr. Uwe Lauber、以下「MDT」) は、両社の協力関係の更なる強化のため、包括的協業契約を締結しました。本契約は当社の田中社長とMDTのCEOであるDr. lauberとの間で締結されました。MDTのDr. Lauberはこの合意に関して「我々は今日の市場において新たなソリューションポートフォーリオを提供していく事になるであろう。」と語っています。

両社は、多くの協働の歴史を有する長年にわたるパートナーです。今回の合意では、まずは販売、製造、研究開発、EPC(Engineering、Procurement、 Construction)などの活動強化からスタートし、将来的にはその他の潜在的ビジネスフィールドへ発展させる事を目指し、両社の協力関係を深化させていきます。両社共通のゴールは、様々なビジネスチャンスの創出をタイムリー且つ効果的に行う事です。

当社の田中社長は今回の合意について「当社とMDTは、当社の中核事業である舶用低速ディーゼルエンジンにおいてほぼ一世紀にわたり、更に近年では陸上発電プラント向け低中速ディーゼルエンジンなどの分野においても良好な協力関係を築いてきた。今回の合意は、両社のこれまでの協力関係を強化するだけでなく、蒸気タービンや圧縮機など新たな分野にも協業を拡大させていく事になる。」と述べています。

MDTのDr. Lauberは「現在協業中の舶用推進エンジンや陸上発電プラントに加え、共同研究開発の取組みに関しても注力していくことで合意した。低炭素、デジタル化などの世界的トレンドにより市場は変化しており、我々は顧客の将来への取り組みの一助となるべく、推進システム及び発電システムのソリューション提供に注力したい。また両社の合意の中にはFPSO関連機器(Floating Production Storage and Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)及び主に日本向けの蒸気タービンや各種圧縮機を含んでいる。」と続けています。

長年にわたる両社の協業関係について
当社とMDTの関係は、舶用低速ディーゼルエンジンのライセンス契約を締結した1926年に遡ります。また、陸上発電プラントのEPC事業を長年手掛けてきた当社100%子会社のBurmeister & Wain Scandinavian Contractor(本社:デンマーク・コペンハーゲン)においても、様々な陸上発電プラントに対し中速ディーゼル機関を供給してきたMDTとの間で、長い協業の歴史があります。
また両社は圧縮機、タービンなどの各種回転機器の製造事業を手掛けており、石油精製、石油化学、製鉄などの似かよった分野向けの製品群を製造しています。

MDTについて
MDT(本社:ドイツ・アーグスブルグ)は世界的シェアを誇る低速ディーゼルエンジンのライセンス事業に加え、中速ディーゼルエンジン、ガスエンジン、各種回転機器などの製造における世界的なリーディングカンパニーである。主にドイツ、デンマーク、フランス、スイス、チェコ、インド、中国など、世界各地の100ヵ所以上に14,500人の従業員を有している。主な製品群としては、舶用及び陸用発電向けの低速・中速エンジン、舶用プロペラ、ターボ機器、各種圧縮機、ケミカルリアクターなどを有している。サービス提供範囲としては、船舶推進システム、エンジンベースの発電プラント、Oil & Gasやプロセス産業向けに各種ターボ機器を組合わせたシステムの提供など、全体システムとしてのソリューションとともに、MAN PrimeServブランドとして全世界的なアフターサービスを提供している。
担当部署
機械・システム事業本部 企画管理部 松岡  
電話:03-3544-3035
お問い合わせ先
企画本部 経営企画部 広報室 乾(いぬい) 
電話:03-3544-3147