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地球には夢がある
三井造船株式会社
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06
信頼のEPCで、
巨大プラントに挑む。
大型石油化学プラント建設「オーロラ・イオス プロジェクト」

アジアにおける、グローバル企業の重要拠点、シンガポール。
南西部にあるジュロン島で、三井造船が取り組むのが、世界的な石油化学会社を顧客として、
2つの石油化学プラントを同時に建設する「オーロラ・イオス プロジェクト」。
2017年の完成に向け、佳境を迎えている今をレポートします。
※EPC:設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)

高付加価値製品を生み出す
2つの大型プラントを同時建設中。

1926年から始まり、世界40カ国以上で1,300以上の案件を手がけてきた三井造船のプラントエンジニアリング事業。2013年にはアジア拠点をシンガポールに設立するなど、グローバル体制を整えてきました。そのシンガポールで今、挑んでいるのが、世界的な石油化学会社を顧客とした「オーロラ・イオス プロジェクト」。
タイヤのインナーライナーの原料となるハロブチルラバーを製造する「オーロラ」プラントと、シールテープなどの各種接着剤用特殊樹脂を製造する「イオス」プラントという、いずれも高付加価値製品を産み出す、事業戦略において重要な位置にあるプラントです。
三井造船としても最大規模となるプロジェクトを進めるプロジェクトマネージャーが、得丸茂。東京ドームの3倍以上の敷地面積、配管総延長百数十キロメートル、設計段階で300人以上、建設段階では四千数百人が携わるプロジェクトをとりまとめています。
「このお客様との関係は30年以上になります。会社レベルでの信頼関係をベースに、個人レベルの信頼も世代が代わっても受け継がれており、この過去最大のプロジェクトも私たちに託していただきました。」

得丸 茂得丸 茂
エンジニアリング事業本部
AuroraEOS Project
プロジェクトマネージャー

高いレベルの段取りで、
建設現場に高い安全品質を実現。

これだけ重要なプラント建設を三井造船が託される大きな理由は、建設工事の「安全性」への高い評価だと、サイトマネージャーの板垣浩二は言います。
「上から下まで、本当に安全第一を徹底しています。安全な作業環境をつくることこそが能率をあげることの近道であり、高い品質をつくることの近道でもあります。やり直しが減ることでコストも抑えられます。安全こそ最初のステップなのだということを、全員が理解して仕事をするように徹底しています。」
作業に携わる人たちは、インド、フィリピン、ミャンマー、バングラデシュ、タイ、中国など多様な国から集まっています。板垣たちは4ヶ国語に翻訳したポスターを掲示し、朝のミーティングでも通訳を入れて4ヶ国語に翻訳しながら進めるなど、現場の隅々まで指示を伝えることも力を入れています。
「段取りを確実に行って、工事が始まる前に危ないところをしっかり見極めて、その対応をとっていく。そしてその通りに動く準備をする。不安全な作業も無駄な作業も省き、予期できなかった危険も排除するという、ものすごく高いレベルの準備をすることで、安全品質を守るのが目標です。」

板垣浩二板垣浩二
エンジニアリング事業本部
AuroraEOS Project
サイトマネージャー

プランと品質を設計段階からつくり込む。
工事にも精通したプラントエンジニアたち。

数百基におよぶ機器をどう配置し、どうつなぐか。よりコストを下げ、スピーディな建設を実現するために必要なことは何か。三井造船のプラントエンジニアたちも総力を結集して挑んでいます。
「様々なエンジニアリングツールのなかでも3Dモデルの有用性に注目して、このプロジェクトでも積極的に活用してきました。単なる設計ツールとしてだけではなく、設備の運転のしやすさや安全性のレビューなどにも活用しています。」(エンジアリングマネージャー 原内宏文)
プラントエンジニアはコンピュータを使って設計するだけでなく、設計したものをどのように実際に形にしていくかという視点も欠かせません。エンジニアの育成にも力を入れていると原内は言います。
「三井造船では、エンジニアは若いうちから現地工事の監督業務や安全管理業務を経験します。それにより、工事をイメージした設計ができ、より据え付けやすい設計をするなど、判断の選択肢を増やすことができます。このような積み重ねも、現地工事の安全につながると我々は考えています。」

原内宏文原内宏文
エンジニアリング事業本部
AuroraEOS Project
エンジニアリングマネージャー

次の100年につなぐ架け橋に。
まもなくプラント稼働へ。

まもなくプラントは完成へ。三井造船にとっても創立100周年の記念すべき2017年、携わってきた多くの人間たちの想いが、ひとつにつながろうとしています。
「この過去最大規模のプロジェクトは、三井造船にとっても将来につなげる架け橋となるプロジェクトです。これまで培ってきたお客様との信頼関係を次の世代に伝え、技術力をそれぞれが次の世代に伝え、みんなが次のステップに向かう、そういう架け橋になるプロジェクトだと思っています」(プロジェクトマネージャー 得丸茂)。
より高い価値の創出をめざし、世界中から技術を集め、知恵をつなぎ、力をつなぐ、三井造船のプラントエンジニアリング。ここから産み出される新しい原料が、世界の人々の生活をよりよく変え、経済の発展に寄与することになります。暁の女神の名を冠した「オーロラ・イオス プロジェクト」。エンジニアたちの視線の先には、新しい時代の夜明けが見えています。