WORK FLOW
仕事の流れ
一つひとつが大規模・高額な個別受注生産で、つくり上げるには数年の年月がかかる製品が数多くあります。ここでは三井造船の主要な製品、「船舶」「船舶用ディーゼルエンジン」「石油化学プラント」を例に取り、どのような流れでつくられているのかをご紹介します。
船舶ができるまで
引き合い・見積もり提出
お問い合わせを受け、納期とコストを見積もる。

受注につながる情報をいち早く手に入れるために、営業部では、日常の営業活動やお客さまとの打合せの中で、マーケットの情報収集や業界動向調査、開発製品のPR活動などを行います。引き合いが来たら、まず採算や納期、リスクなどをベースに、受注を目指し検討を開始します。お客さまと基本設計部とで技術打合せを行い、交渉のベースとなる仕様と見積もりを作成します。

関わる部署
本社営業部 基本設計部
受注・契約締結
契約、技術条件を協議・調整し、契約を結ぶ。

基本設計部では、引き合い段階で検討したベースの仕様を基に、より具体的な技術条件についてお客さまと打ち合わせを行い、正式な仕様書の作成、見積もりを行います。お客さまからの要望をできる限り反映させることを心掛けながら、性能・機能・価格について協議し、仕様を決めていきます。営業部では、船価や納期、支払い条件などの契約条件の詳細についてお客さまと交渉します。営業部が担当する契約条件と、基本設計部が担当する技術条件の両方でお客さまとの合意が得られた場合、受注決定となり、契約書へ調印します。

関わる部署
基本設計部 本社営業部
工場設計
実際の建造に向け、機能別に設計を行う。

受注後の設計は工場の設計部が引き継ぎ、船舶の基本的な機能を定めた仕様書を、実際に建造するための設計に展開します。船舶は巨大で複雑な構造物であるため、船体・機関・電気などの機能別に設計を行い、各機能と全体がお客さまの要望、規則、コスト、工期、建造方法など全ての条件を満たすよう工夫します。営業に関する業務は工場営業部が引き継ぎ、本船の建造が引渡しまでスムーズに行われるよう、お客さま、設計部、工場の製造現場とのコーディネートを行います。

関わる部署
設計部 工場営業部
建造(進水まで)
生産計画を立て、建造を進めていく。

生産計画部では、設計部が作成した図面と納期、工場の設備、建造状況などを総合的に検討して建造工程を立案し、各工程の建造方法を指示する施工要領を作成します。また、建造現場で良い船舶をより効率的につくることができるよう、新しい建造方法の考案や設備の検討に加え、既存設備の管理・補修の計画も行います。船舶の建造は、製造部が担当し、溶接や塗装など高度な技術で建造を進めます。船体の強度、溶接、塗装などの品質については品質保証部が所掌、仕様書や規則に従って検査し、船舶の安全性・品質を確実なものとします。

関わる部署
設計部 生産計画部 製造部 品質保証部
進水
進水式を行い、船舶の誕生を祝う。

進水式は、それまで船台で建造されていた船舶をお客さまに披露し、船舶が誕生する瞬間を祝う晴れの舞台です。工場営業部が前夜祭・進水式・祝賀会などの式典のアレンジ(日程調整、会場手配、予算管理や人員配置といった準備、当日の運営)を本社営業部と協力して行います。お客さまのみならず、建造に関わった全ての関係者にとって記念になるような運営手配を心掛けます。

関わる部署
工場営業部
試運転
海上試運転により、性能の最終確認が行われる。

造船所の岸壁で船舶の運航に必要な各種機器を搭載し、据付を行った後、それらを実際に運転して、動作や性能の確認を行います。岸壁での工事・運転確認が完了すると、お客さまや設計部・品質保証部の担当者が乗船し、1〜4泊の海上試運転(実際に船舶を沖に出して運転すること)を行い、船舶の速力や各機器の作動が当初の要求仕様を満たしているかどうかの最終確認をします。

関わる部署
設計部 品質保証部
引き渡し
引渡書類を作成・調印。本船をお引渡しする。

引渡書類(性能明細や機器の証明書など、本船が契約書のとおりに建造されていることを証明する書類)を作成し、お客さまとの間で調印します。調印後、建造代金の入金を確認し、引き渡し完了となります。契約時に取り決めた保証期間内はトラブル対応などのアフターサービスを行います。担当者が外国の港に出張し、補修工事を行うこともあります。

関わる部署
品質保証部 工場営業部