WORK FLOW
仕事の流れ
一つひとつが大規模・高額な個別受注生産で、つくり上げるには数年の年月がかかる製品が数多くあります。ここでは三井造船の主要な製品、「船舶」「船舶用ディーゼルエンジン」「石油化学プラント」を例に取り、どのような流れでつくられているのかをご紹介します。
石油化学プラントができるまで
情報収集・引合書入手
建設案件の情報を集め、入札を検討する。

営業部とプロジェクト管理室で、建設案件の情報を手に入れると、為替の動向、採算性、建設国の内情などの外部条件について、マーケットの動きを見ながらリスクチェックをします。同時に、技術的な検討や、他プロジェクトの受注・進行状況と照らし合わせて建設時期や人員に無理はないかなど、社内の体制についても総合的に検討します。受注を目指すと決めた場合は入札資格審査を受け、より具体的な要求を記載した引合書を入手します。

関わる部署
営業部 プロジェクト管理室
見積り・入札
見積を作成し、リスクチェックを経て入札。

エンジニアリング部では設計グループが、プロセス・機器・配管・電気・土木などの分野で、引合書や社内の見積方針に従って化学プロセス、圧力、温度などの基礎データや必要な機材(機器・炉・配管など)の仕様を決め、コスト見積を作成します。調達部は設計部が要求する仕様を満たすメーカーへ引合をして各社より見積書を収集し、適切で競争力のあるコストを作成します。 同じくエンジニアリング部のプロジェクトグループでは建設チームが、設計グループが作成した資機材の仕様をもとに、現地でのプラント建設にかかる仕事量を割り出し、おおまかな施工スケジュールと建設費用を記載した建設計画を作成します。プロジェクトグループは、設計グループが作成した仕様・コスト見積と調達部が作成したコスト見積、建設チームが作成した建設計画について、技術、価格、納期の点でお客さまの要望を満たしているか、大きなリスクがないか、他社に勝てる内容であるかを審査し、問題がなければ見積仕様書(テクニカルプロポーザル)を作成し営業部に渡します。
営業部では引合書とエンジニアリング部が作成したテクニカルプロポーザルを基に、入札に出す金額、支払条件、保証項目などについて検討し、契約面での見積書(コマーシャルプロポーザル)を作成します。特に海外向けプラントでは、建設国の政情不安や為替の変動、納期・支払いの遅延などのさまざまなリスクが考えられるため、客観的なリスクチェックを行い、必要に応じて納期の再検討や保険の付保など、リスク回避の手段を検討します。

関わる部署
エンジニアリング部 調達部 営業部
受注・契約
お客さまとの交渉を経て、正式な受注へ。

競争入札の場合は、より良い性能・価格のプラントを提示した会社がお客さまとの交渉権を獲得し、契約締結に向けてより詳細な打合せを行います。テクニカルプロポーザルについては、エンジニアリング部の担当者がお客さまと打合せを行い、各種機材の性能・値段が適切であるか、プロジェクトの遂行計画や納期に無理がないかなどを詳細に検討・調整します。コマーシャルプロポーザルについては、営業部がお客さまと打合せを行い、価格や保証内容、支払い条件などについてお客さまと交渉します。テクニカルプロポーザルとコマーシャルプロポーザルの両方でお客さまとの合意が得られた場合は、契約書を作成・締結し、正式な受注となります。受注が決まったら、全体の指揮・統括を行うプロジェクトマネージャーおよびメンバーを選出し、社内プロジェクトチームを結成します。

関わる部署
エンジニアリング部 営業部
設計(Engineering)
プロセスや概要の仕様書、図面を作成。

受注時に作成したテクニカルプロポーザルをもとにお客さまと打合せを行い、プラントの基本となるプロセスや概要を確認します。プロセスが決まったら、機器、配管、電気、土木などそれぞれの分野で、お客さまから要求されている仕様を満たすよう機材(機器・炉・配管など)の仕様を検討し、仕様書、図面を作成します。なお、詳細なCAD図面の作成は海外子会社や協力会社に外注することが多く、その場合は完成図面のチェックを行います。

関わる部署
エンジニアリング部
調達(Procurement)
機材の発注、発注後の製作工程管理、現場までの輸送。

エンジニアリング部では、設計した機器や配管などについて、国内外の複数の機材メーカー(ベンダー)と機能、納期などの交渉を行い、条件に合うベンダーを発注先候補として絞ります。 調達部は機材を実行予算以内で購入するために価格交渉および発注先ベンダーの決定・契約をし、 契約締結後は、納期管理や建設国への輸出手続き、海上輸送、輸入手続き、国内輸送、現場到着確認などを行います。ベンダーから調達した機材については、品質保証部が機能・品質・安全性が仕様どおりであるかを検査します。

関わる部署
エンジニアリング部 調達部 品質保証部
建設(Construction)・引き渡し
建設工事を行い、プラントを立ち上げる。

プラントを起工してから引き渡しまでの間は、エンジニアリング部のプロジェクトグループが建設スケジュールや予算の管理・調整、工事業者・ベンダー・保険会社などの選定、安全管理、外部検査機関への検査手続きを行います。機材の現地受入および性能確認、据付に関わるほか、配管工事や計装工事のための現地設計は設計グループが行います。さらに品質保証部が、資機材の品質チェックや現地の建設業者の技能確認、プラント全体の性能確認など、さまざまな要素について安全性や品質、技術力などの確認をします。建設中に仕様の変更や機材の不具合が出た場合は、プロジェクトマネージャーや建設関係者と調整し、図面の修正や現地調達を行います。

関わる部署
エンジニアリング部 品質保証部