2010年02月16日
玉野事業所艦船工場内に造船用鋼板曲げ加工工場完成

船舶建造において、船首・船尾部および船側と船底の接合部は鋼板を曲面にする必要があり(曲げ工程)、玉野艦船工場では、1,000トンおよび1,200トンのプレス機により、作業を行なってきましたが、やや処理能力が不足していました。
こうした状況に対し、処理能力を上げ、外注の内製化によるコスト削減を図るため、この度、曲げ工場を新設し、新たに2,000トンのプレス能力があるシップベンダー(鋼板を曲げるための機械)を導入しました。
導入したシップベンダーは、金型を取り付けることにより、鋼板の直角曲げと曲面曲げの両方に対応可能な機種であり、鋼材長さも20mまで加工可能です。
また、従来から使用している1,000トンプレス機および(*1)ぎょう鉄作業定盤を新設工場に移設し、曲げ工程作業の集約も進めます。
(*1)ぎょう鉄作業:船首・船尾部の複雑に曲がる鋼板を成形する作業のこと。ガスバーナーで鋼板を熱することで、鉄の収縮作用を利用して形状を作る。
完成した曲げ工場の概要
建屋部分 | 長さ 約120m(含む鋼材ヤード)×幅 約30m 面積 約3,600㎡ |
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主な設備 | 2,000tシップベンダー 1,000tラム移動型プレス機 吊り荷重20t天井クレーン 他 |
お問い合わせ先
広報室
乾(いぬい) 電話:03-5202-3147
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