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2013年

2013年6月19日
釜石港湾口防波堤用大型ハイブリッドケーソンが完成

釜石港向けケーソン
三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)の100%出資子会社である三井造船鉄構エンジニアリング株式会社(社長:大谷 幸伸)は、国土交通省東北地方整備局から受注したケーソン2函を千葉事業所内のドックにて完成し、4月25日に引き渡しを終え、6月15日に釜石港に向け出渠しました。 

岩手県釜石市の釜石港湾口防波堤は、300mの開口部を持ち、ギネス世界記録にも認定されている世界最大水深(-63m)に設置された防波堤でした。この防波堤は、東日本大震災による津波によって被災し、その防波堤復旧工事の一部として、今回のケーソンが製作されました。

ケーソンとは、防波堤などの水中構造物として使用されるコンクリートもしくは鋼製の大型の箱のことです。今回製作したケーソンは、鋼材でできた箱の周りに鉄筋コンクリートを施工するタイプのハイブリッドケーソンと呼ばれるものです。通常のコンクリート製ケーソンに比べ長尺化が可能で、さらに重量が軽くできることから長距離輸送が容易であることが大きな特長です。
本ケーソンは、出渠後特殊な台船に搭載し、輸送する予定です。

三井造船は、これまで90函以上のケーソン納入実績があり、三井造船グループとして今後もケーソンを含めた海洋構造物の製作を通じて東北地方の復興はもちろんのこと、国内の港湾および漁港施設の建設に貢献していきます。
製作したケーソンの主要目
工事名称 釜石港湾口地区湾口防波堤(災害復旧)本体工事
発注者 国土交通省 東北地方整備局
工事内容 ハイブリッドケーソン2函の製作
工期 平成24年3月~平成25年4月
高さ 19.50m
20.30m
長さ 50.00m
重量 7,600トン(1函あたり)
                                      
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