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2014年

2014年9月17日
韓国およびインドの製鉄所向け 軸流圧縮機・炉頂圧回収タービンの受注
―軸流圧縮機の受注台数 累計100台を達成―

軸流圧縮機
三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、このほど韓国およびインドの製鉄会社より高炉用軸流圧縮機4基、および炉頂圧回収タービン発電設備1基を受注しました。本受注により当社の軸流圧縮機の受注累計が100基を達成しました。
(インド向け3台の受注で累計101台)
製品名 基数 動力・出力 客先国名 客先名
高炉用大型軸流圧縮機 1 駆動動力
29,000kW
韓国 POSCO ICT Company Ltd
3 駆動動力
22,430kW
インド Jindal Steel & Power Limited (JSPL)
炉頂圧回収タービン
発電設備
1 出力
9,500kW
韓国 POSCO ICT Company Ltd

高炉用軸流圧縮機は、製鉄所の高炉に高圧・大風量の空気を送り込むために空気を圧縮する装置で、高炉送風機といわれています。また、炉頂圧回収タービンは、高炉から排出される排ガスを利用し発電する装置で、製鉄所の省エネに貢献する装置です。

今回韓国向けに受注した高炉用軸流圧縮機は駆動動力29,000kWで、駆動用モーターとの間に増速ギアを介して4500rpmまで回転数を上げて高効率を達成する仕様となっています。既設設備は三井造船が昭和40年代から50年代に納入しており、今回増設されるものです。
インド向けは、駆動動力22,430kWで、韓国向けと同様に増速ギアを介して4600rpmまで回転数を上げて高効率を達成する仕様となっています。

また、炉頂圧回収タービン発電設備は、出力9,500kWです。こちらも既設設備は、昭和50年代に三井造船が納入しており、今回は更新機を納入するものです。

三井造船は、これまでに高炉用軸流圧縮機をPOSCO向けに15台納入し、今回が16台目となります。また、インドのJSPL向け高炉用軸流圧縮機の3台の受注により累計受注台数は100台を突破し101台目となりました。さらに炉頂圧回収タービン発電設備はPOSCO向けに17台納入実績があり、今回が18台目となり累計生産台数は74台となりました。

POSCO向けには近年同社が出資しているインドネシア、ブラジルの製鉄所向けに高炉用軸流圧縮機と炉頂圧回収タービン発電設備を連続受注し納入しており、今回の受注もこれまでに納入した機器の安定した稼働実績が評価され受注に至りました。

インド向けの高炉用軸流圧縮機ではこれまでTATA STEEL LIMITEDへの納入実績があり、本受注で2件目となります。今後も製鉄所の建設が見込まれるインドを重要市場と位置付け、炉頂圧回収タービン発電設備も含めて積極的な営業展開を図ります。

三井造船はこれまでに培ってきた軸流圧縮機と炉頂圧回収タービンの技術をベースに、さらに発展させ、顧客満足度の高い高付加価値な回転機製品を内外の顧客へ提供していきます。

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