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2017年

2017年04月05日
LNG燃料船向け燃料供給システム用高圧ポンプ開発・販売開始

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三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、LNG運搬船およびLNG燃料船向けの燃料ガス供給システム(Fuel Gas Supply System、以下FGSS)用高圧往復動式ポンプ(以下、本ポンプ)をこの3月に子会社化した株式会社加地テック(社長:中澤 敬氏、本社:大阪府堺市)と協力して開発しました。

三井造船は、既にLNG運搬船の主機関であるガスインジェクションディーゼルエンジン(以下ME-GI)用高圧ガス圧縮機を一昨年前から販売中ですが、この高圧ガス圧縮機に加えて、LNG運搬船およびLNG燃料船のFGSSに使用されるポンプを品揃えに加えました。

今回開発したポンプは、従来のモーター駆動のクランク式ポンプとは異なり、駆動部分が油圧式となっておりシリンダー毎の制御が可能なところに特徴があります。従来のクランク式では冗長性を持せるためにもう1台を予備として備える必要がありました。
一方、この油圧駆動を採用することで、例えば常用のシリンダーを2本、予備を1本とすることで冗長性を確保できます。これにより従来のモーター駆動のクランク式ポンプに比べ安価な初期コストでME-GIエンジン用FGSSを供給することが可能となりました。

2017年3月までに当社玉野事業所においてLNGを使用した本ポンプの性能試験が完了し、4月より販売を開始します。

今後、環境規制に対応した舶用燃料としてLNGが注目されており、環境に優しく経済性に優れたME-GIエンジンとともに、FGSSの高圧ガス圧縮機および高圧ポンプをエンジンとセットで供給できる体制が整いました。
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