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2017年

2017年05月16日
次世代型油圧式廃熱回収システム (THS2) の開発

THS2
三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、電子制御式舶用低速ディーゼルエンジンに特化した次世代型油圧式廃熱回収システムTurbo Hydraulic System type 2 (THS2)の開発を完了し、本格的な営業販売を開始しました。
THS2は、船舶の温室効果ガス(GHG:Green House Gas)削減に寄与し、今後規制が強化されていくEEDI(Energy Efficiency Design Index)改善の有効な対策となります。

既存の油圧式廃熱回収システムTurbo Hydraulic System (THS)は、三井-MAN TCA形過給機のロータ軸に直結した油圧ポンプにより排ガス中の余剰エネルギーを機関の軸動力として回収するもので、2014年8月の初号機出荷以降、15機が実船に搭載され、良好な就航実績が得られております。

今回開発したTHS2は、過給機により回収した油圧エネルギーを電子制御機関の油圧動力として直接供給するため、機器が簡略化されコンパクトになり、従来は採用が難しかった小型の機関にも採用が可能です。

また、THS2はシンプルな構造のため、他の廃熱回収技術と比較して安価に設置が可能であり、機関内で完結するシステムのため、設計面で船体側へ与える影響が少ない点も特長です。さらに、既存機関に対して、就航船へのレトロフィットも可能であり、新造船に限らず、レトロフィットも含めた展開を進めていく予定です。
担当部署
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お問い合わせ先
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