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私たちが解説します!
私たちが解説します! 三井E&Sマシナリー大分工場 品質保証部 輸送・現地工事グループの秦大輝さん(右)と坂元宏亘さん(左)。「自然相手であり、潮位とタイミングも合わせているので早朝・深夜作業になることもあります」 私たちが解説します!

〝持ち上げて、引き込んで!

〝持ち上げて、引き込んで!

持ち上げて、引き込んで!

クワガタのような角を持った台船で!?

国内シェア約90%、世界の港で350基以上が活躍するコンテナ用岸壁クレーン「ポーテーナ」。高さ80m超、重量約1,100トンにも達するこの巨大な機械は、基本的に工場内で組み立てられ、完成品を輸送船で運んで納品しています。

小型のクレーンは、輸送船の甲板まで伸ばしたレール上を走行装置で移動させますが、重量級のクレーンは納入港によっては接岸部分の岸壁強度が耐えられないことも。そこで登場するのが、MESで建造した専用特殊台船「天佑(てんゆう)」。クワガタのような2本の角でポーテーナを船の浮力で持ち上げ(フォークオン)、荷下降ろしの際も港湾の軌道上にそーっと降ろす(フォークオフ)ことができます。

さらに驚きなのが持ち上げたポーテーナを台船内側に移動させる方法。走行装置は一切使わず、天佑の角の上部にあるピッカピカに磨いた鉄板とポーテーナの間にテフロン板を貼り付けたスキッドパッド(上図参照)を挟み、そこに中性洗剤を注いで滑らせてウインチで引き入れるという、「えっ、そんなんで動かせるの?」という離れワザなのです。

ちなみに天佑は2基の大型ポーテーナを積載可能。不安定にも見えるかもしれませんが、遠洋の荒海にも十分な復元設計で安定航海を約束します。
※記事の内容は取材当時(2018年7月)のものです。

積み込み完了までは3時間30分ほど

積み込み完了までは3時間30分ほど
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