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予知保全を実現するCBM
私が解説します! 三井E&Sマシナリー テクノサービス事業部ディーゼルサービス部技術グループ モハマド ナスル・ユスリンさん(マレーシア出身)。「LSSのためにe-GICS Advanceを普及させます!」 私が解説します!

まるで主治医付きエンジン!

まるで主治医付きエンジン!

予知保全を実現するCBM

機械等のメンテナンスで「TBM※1」「CBM※2」という言葉をご存知でしょうか?

機械の使用時間を基準にして検査・部品交換時期を判断する「TBM」に対し、実際の運転データから機械の状態を見極めてメンテナンス要否を判断するのが「CBM」です。エンジン各部の劣化状態等を各種センサー等で常に監視し、部品の劣化などを検知して、必要に応じて開放検査や整備を実施します。

CBMを用いた場合、劣化が検知されなければメンテナンスは不要。劣化有無にかかわらず定期的にメンテナンスするTBMと比べてランニングコスト低減のメリットが大きく、舶用エンジンの効率的な保全手法として近年注目されています。

メンテナンス機会が最適化されることで、かえって当社の事業機会が失われる...なんてことはありません。純正部品を使用しないとCBMは機能しないため、当社による純正スペアパーツ供給が継続的に発生します。また、メンテナンスを請け負うにはエンジンの各種データを収集・分析する技術が不可欠であり、当社では3タイプのデータ収集・分析システムを開発しています(下図参照)。3タイプの中でも自動化スタンダードモデルである「e-GICS Advance」を全エンジンへ標準搭載することを今後目指していきます。

CBMは、たとえて言えば「エンジンの主治医」。当社LSSの存在価値を確かなものにすると同時に、「主治医が常に見守るエンジン」として新造エンジンの魅力向上にも貢献します。

※1 TBM=Time Based Maintenance(タイム・ベースド・メンテナンス)
※2 CBM=Condition Based Maintenance(コンディション・ベースド・メンテナンス)
※記事の内容は取材当時(2020年10月)のものです。

予知保全を実現するCBM

[写真説明]予防保全のためのTBMでは、対象機器・構成部品の使用時間を基準として劣化有無に関わらず定期的に開放検査や整備を行う。

CBMを実現するデータ収集技術

CBMを実現するデータ収集技術
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