TELESCOPE いろいろなMITSUI E&S GROUPを
覗いてみよう!

研修用エンジンシミュレーターの遠隔操縦装置

研修用エンジンシミュレーターの遠隔操縦装置

私たちが解説します! 三井E&Sシステム技研 システムエンジニアリング事業本部 電子ソリューション事業部 設計部 渡辺寛樹さん(左)渡部芳大さん(右)。「デバッグ(プログラムの不具合チェック)は、本当に大変でした」 私が解説します!

いぶし銀の最新装置

いぶし銀の最新装置

舶用ディーゼル主機関遠隔操縦装置

昨今、環境対応や自動運転化など、さまざまな技術対応が求められる舶用エンジン。当社では、こうしたニーズに応えるべく、船舶のエンジンを船橋や制御室から操作する『遠隔操縦装置』を約10年ぶりに一新。遠隔モニタリング・データ収集や自律運航に対応するコネクテッド機能の追加や制御基板改良を施した新型装置を開発し、2021年9月より新造エンジンへの供給を開始しました。

しかし、新装置といっても単に最新機能だけを求められるわけではありません。既存エンジンへのメンテナンス対応時には、旧装置との互換性をしっかり確保することが求められます。しかし実は、半導体の多くが数年で廃盤になってしまうため、旧型部品の確保は至難の業。類似の部品を取り付けてもプログラムが動くとは限りません。旧装置を新装置にポンと入れ替えるだけで、すぐに稼働することが最低条件。入手可能な部品をさまざまな角度から何度も何度も検証し、その上で新機能の付加や性能向上を実現させています。

また、いくら最新機能を加えても、操作ボタン位置の変更など、使い慣れた操作性が損なわれればお客様からの評価は得られません。10年間お使いいただいてきたものと同じ操作感を守りながら、新しい機能や信頼性をお届けする。私たちにとって新型「BMS-2000 IV」は、そうして磨き上げた、いわばいぶし銀の装置です。 ※記事の内容は取材当時(2022年1月)のものです。

予知保全を実現するCBM

新型装置の特徴

▶︎遠隔モニタリング・データ収集や自律運航への拡張性
▶︎旧型装置との互換性
▶︎IPC(米国電子回路協会)標準規格取得による、耐環境性への信頼
▶︎バーンイン試験(高温環境下で装置稼働をテストする)実施による初期不良解消
▶︎自社開発シミュレーターによるデバッグ(不具合検証)

新型装置の特徴

遠隔操縦の流れ

船橋のブリッジコントロールボックスや制御室のC/R コントロールボックスからの指示をEICU、ECUを経由し、最終的に機側のCCUに情報を伝達。シリンダー毎に1台ずつ装備されるCCUによって燃料噴射や排気タイミング等をコントロールする。

  • 2500馬力の巨大エンジン製造の現場
  • 受け継がれる“くす玉づくり
  • 市原バイオマス発電所を実現させた男
  • どうやって運ぶ?コンテナ用岸壁クレーン
  • たっぷり楽しい〝おんせん県〟
  • 古くて最新の街、日本橋を歩こう!
  • 廃炉作業用ロボットを開発せよ
  • 瀬戸内の潮風香る玉野を散策
  • 冷凍運搬船の建造に挑んだ若者たち。
  • 巨大海上設備を嵐から守れ!
  • 世界屈指の特殊金属溶接技術
  • 二元燃料エンジン「ME-GI」の製造で学んだこと
  • レーダ探査技術
  • 「ロボット計測ソリューション」の可能性
  • 予知保全を実現するCBM
  • 船舶の自動運転を実現させるために。
  • コンテナ用ヤードクレーン「トランステーナ」嵩上げ工事
  • 造波装置
  • ホームドア設置工事
  • ディーゼルエンジン出荷作業
  • 舶用ディーゼル主機関遠隔操縦装置