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2017年

2017年6月6日

表層型メタンハイドレートの採掘技術確立に向けドイツMHWirth社と協業開始

上越沖の海底に露出するメタンハイドレート(出典:明治大学 ガスハイドレート研究所 ウエブサイト)
三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、日本周辺海域の海底から表層型メタンハイドレートの採掘技術を確立するため、業界トップレベルの海底掘削技術、サービスを世界中に提供しているMHWirth GmbH社、拠点:ドイツ・エルケレンツ、Senior Vice President:Einar Brønlund(以下「MHWirth社」)と協業を開始しました。

メタンハイドレートは、表層型と砂層型の2種類に大別されています。砂層型については、日本政府機関が2001年度頃より、海底から採掘するための調査研究を開始しています。表層型については、日本政府機関により2013年度からその資源としての可能性の評価が開始され、2013年度から2015年度にかけて、日本周辺海域における資源量把握に向けた調査が行われました。その結果、日本海とその周辺海域において、1,742箇所のガスチムニー構造の存在が確認されています。

この成果を踏まえ、2016年度から日本政府機関による表層型メタンハイドレートの採掘技術開発に関わる調査研究が開始され、当社はMHWirth社を含む企業と連携して参加しています。
当社は、ガスハイドレート特有の性状や挙動に関する調査研究、さらに海洋構造物の製造に関する幅広い実績を有しています。またMHWirth社は、海底鉱物資源や海底石油・天然ガスの掘削技術に関して世界に誇る実績を有しています。

三井造船は、この強力な連携によって、表層型メタンハイドレートの採掘技術を確立すべく活動して参ります。

さらに、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の建造、保有及びオペレーションを手掛ける世界有数の企業である三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長: 宮﨑 俊郎)が、石油開発会社から高く評価されている技術力と海洋ビジネスにおける長年の経験を活かし、表層型メタンハイドレート採掘の商業化に向けて、将来参加する計画です。

※写真説明
上越沖の海底に露出するメタンハイドレート
(出典:明治大学 ガスハイドレート研究所 ウエブサイト)
担当部署
企画本部 海洋事業推進部
横田 電話:03-3544-3280
お問い合わせ先
企画本部 経営企画部 広報室 
高岡 電話:03-3544-3147