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2009年

2009年4月21日
ハイビジョンカメラ搭載小型水中ロボットを納入
高性能カメラで、より鮮明な水中映像記録が可能に
魚礁の集魚状況調査・魚種の判別に威力を発揮

Mitsui RTV. N-Hyper200EXY

三井造船株式会社(社長:加藤 泰彦)は、社団法人水産土木建設技術センター長崎支所(支所長:志岐 富美雄氏)向け水中ロボット「Mitsui RTV. N-Hyper200EXY」を完成し、このほど納品しました。


本ロボットは、潮流が早い海域でもスムーズに動くことができるように高出力スラスタ(推進器)を装備し、高機能なデジタル制御と超音波探査ソーナーの採用により、従来機種と比べ大幅に操縦性能を向上させた最新鋭機種です。
さらに、海中を撮影するTVカメラについては、操縦用のカラーTVカメラのほかに、発注者の調査ミッション(記録映像の高画質化)から映像記録もしくはスナップショット用にデジタルハイビジョンカメラを別置きで装備しており、より高画質の水中映像を記録することができるようになっています。これにより魚礁の集魚状況調査において魚種の判別などがより一層正確になるものと期待されています。
本ロボットでは、操縦者の運用負荷を軽減するために操縦支援機能を充実させ、各種の自動操縦モード(ソーナートラッキング機能、自動方位保持、自動深度保持、自動ロール角水平保持、自動トリム角保持、)を装備しており、あらゆる水中環境条件で活躍できる高性能小型水中ロボットです。


三井造船では、小型汎用水中ロボットの製造実績が300台あり、海洋調査の分野でも数多くの納入実績があります。
今後、海洋調査の分野において、本ロボットのような小型高性能型水中ロボットを拡販していくとともに、ダイバーでは作業できない深度の海洋構造物の維持管理に使用する小型水中ロボットを港湾工事会社、潜水調査会社、海洋調査会社などにも積極的に営業活動を行っていきます。


[Mitsui RTV. N-Hyper200EXYの概要]
使用深度 200m
寸  法 約120cm×約60cm×約61cm(長さ×幅×高さ)
重  量 約55kg(空中重量)
速  力 約4ノット (最大前進・最大潜航、静水時)
主な機能:
超音波探査ソーナー 遠距離の物標の探索が可能
操縦者支援機能 ソーナートラッキング機能
モニター(タッチパネル式)に表示されたソーナー画面のターゲットに触れることで、水中テレビロボットがその方位を自動保持。
・自動方位保持機能
・自動深度保持機能
・自動ロール角水平保持機能
・自動トリム角保持機能
機首下げ潜航およびあらゆる姿勢制御(特許取得済)
高画質映像記録機能 デジタルHDビデオカメラ
担当
九州支社 奥島  電 話:092-411-8111
艦船・官公庁船・特機営業部(水中機器担当) 野口  電 話:03-5202-3521
お問い合わせ先
広報室 乾  電話:03-5202-3147