三井造船株式会社（社長：加藤　泰彦）は、株式会社商船三井（社長：武藤　光一）の協力のもと、2013年春に電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン（以下：ME-GI）のデモンストレーション運転を実施します。

今回のデモンストレーション運転は、当社が受注した油炊き電子制御ディーゼルエンジンを一時的にME-GIに改造し、実施するものです。

昨今、船舶の推進エネルギー源として、LNGが価格面及び環境面から注目されており、舶用主機関としてガスインジェクション技術と電子制御技術を組み合わせた、ME-GIが注目を浴びつつあります。

当社は、平成6年に千葉事業所内に低速ガスインジェクションディーゼルエンジン（GIDE）発電設備を完成させ、天然ガス燃料焚き低速機関による発電事業を行うとともに、LNG運搬船の推進機関に採用すべく、ガス焚きディーゼル機関の運転ノウハウを蓄積して参りました。
また、昨年7月には、ME-GIを推進機関に採用し、燃費・CO2排出量を30％削減したLNG船「Double Eco MAX」を開発、市場投入を行っています。

今回のデモンストレーション運転の実施により、工場試運転設備として導入するガス供給システムを含めた統合的な制御システムを確立するとともに、ME-GIおよびME-GIを搭載する船舶の販売・供給体制を整え、お客様に提供していきます。