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2017年

2017年1月5日
2017年社長年頭挨拶(要旨)

年頭にあたり、当社社長田中よりグループ会社を含む従業員に向けて、新年の挨拶がありました。
挨拶の要旨は以下のとおりです。



創業100周年、次の100年に向けてスタートする節目

今年は、大正6年(1917年)に当社が三井物産株式会社造船部として岡山県玉野市に創業してから記念すべき100周年を迎えます。100年という諸先輩方が築かれた歴史を重く受け止め、2017年を新たな次の100年に向けてスタートする節目と位置付け新たな100年の礎を作っていきましょう。

2014年度中期経営計画の総括

3月で終了する2014年度中期経営計画では、「事業領域の変革」と「ビジネスモデルの変革」という2つの変革に挑戦し、「持続的成長と収益安定性を持つバランスの取れた事業ポートフォリオの実現」を目指しました。経営環境の不透明感が増してゆく中、「事業参画・周辺サービス事業」、「エンジニアリング事業」、「製造事業」のビジネスモデルの変革は着実に進み、各事業構成比率が中期経営計画の目標値に近いものとなってきています。また、「経営基盤の強化」に向けた積極的な大型設備投資、将来に向けた投融資を実行したことで、今期で種をまいた果実が次期中期経営計画で大きく実ることが期待できます。一方、「グループ全体のリスク管理の強化」、「グローバル視点での最適地生産体制へのシフト」、また、「グループ連携・他社とのアライアンス強化」などについては、未だ十分とは言えず引き続き経営課題として取り組んでいきます。

当社グループの進むべき方向性 ~「MES Group 2025 Vision」~

昨年2月に策定した当社グループの将来像や方向性、会社のあり方を示す長期ビジョン「MES Group 2025 Vision」では、当社グループが社会に貢献する3つの事業領域を「海上・物流輸送」、「環境・エネルギー」、「社会・産業インフラ」とし、社会やマーケットのニーズからビジネスを捉えていきます。「2025 Vision」では、当社グループのありたい姿を、「社会に価値をつくりだすエンジニアリングチームへ」としています。社会のニーズ、課題に対して当社グループの強み・リソースを活かし、既存の枠の発想を超えてグループ一体となり、さらに社外パートナーとも積極的に連携して価値あるものを提供したいとの思いを込めています。

新・中期経営計画(2017年~2020年)について

今年から始まる2017年度中期経営計画は、次期2020年中期経営計画、2023年中期経営計画を繋いで2025Visionを実現する長期戦略の最初の中期経営計画です。
新中期経営計画では、「2025 Vision」の着実な遂行を目指し、当社グループのありたい姿を「グループ総合力の発揮による利益率の向上と収益安定化」とします。

《戦略の柱1》「製品・サービス付加価値の向上」/キーワードは「差別化」
《戦略の柱2》「製造・EPC(設計・調達・建設)の構造変革」/キーワードは「コスト競争力」
《戦略の柱3》「周辺サービスの拡大・強化」/キーワードは「収益安定化」

これら3本の戦略の柱を支えるために、グループ企業相互の戦略的活用やグループ内での人的リソースの有効活用などの「グループ経営の深化」、また、リスクマネジメント力の強化や成長性、投資対効果を踏まえた事業の選択と集中といった「経営基盤の深化」を実行していきます。

「安全に勝る品質無し」~安全衛生、コンプライアンスと情報セキュリティへの取り組み

安全衛生の取組みでは、新たに、生産現場を預かる管理監督者は原則として一定期間、事業所総務部における安全専従業務を経験する仕組みを導入します。「安全に勝る品質無し」を合言葉に、職場の意識改革を行い、安全な企業風土を醸成していきます。また、快適な環境で互いにコミュニケーションでき、生き生きと働ける職場づくりを引き続き目指して頂きたいと思います。コンプライアンスについては、国内、海外を含めた当社グループのすべての役職員が、企業人として良心に恥じない行動をとることを徹底してください。社会に信頼される企業であり続けるために、違法、不正なことは行わず、正しい倫理観に即して行動することを、常に肝に銘じて欲しいと思います。また、今般、新たに情報セキュリティ推進室を設け、様々なセキュリティ対策を講じることとしました。一人ひとりの意識を高め、情報セキュリティに対する企業風土の醸成を推進していきます。

結び

今年は、創業100周年を迎えた節目の年であり、次の100年に向けた最初の年、101年目でもあります。未来の100年に向かって、最初の一歩を着実に踏み出しましょう。本年が皆さんにとり、充実した一年となることを祈念して、新年の挨拶とします。