モロッコ王国向け海洋・漁業調査船を受注

プレスリリース

~日本の造船技術を活用し、モロッコ王国の産業発展に貢献~

三井E&S造船株式会社(社長:古賀 哲郎)は、豊田通商株式会社を主契約者とし、モロッコ王国農業・海洋漁業省傘下の国立漁業研究所より海洋・漁業調査船1隻(以下、本船)を受注しました。 当該資金は日本政府とモロッコ政府の間で締結された円借款契約により充当されます。本船は、全長約50m、国際総トン数約1,240トンの調査船であり、2020年下期に当社にて竣工し、2021年に豊田通商より現地引渡し予定です。

「出典:独立行政法人 国際協力機構」
「出典:独立行政法人 国際協力機構」

モロッコ王国において水産業は自動車、リンに次ぐ主要な輸出産業であり、雇用にも重要な役割を果たしています。同国は、タコ、イカ、マグロなどの水産物を日本へも輸出していますが、2000年代以降漁獲量が不安定になるなど水産資源の長期的な管理が課題となっており、水産資源調査の高度化などが求められています。今般、調査船の老朽化や調査設備の不足から新規調査船を導入することとなりました。

本船は、モロッコ王国では初となる本邦技術活用条件(STEP)を適用した円借款案件であり、当社の玉野艦船工場で建造予定です。本船により、従来の調査に加えて、深海の海洋生物や環境の調査も可能となり、海洋環境及び生物間の関係などを統合したエコシステムに基づく評価体制の構築や、深海水産物の持続的開発・利用のための調査が行われる予定です。

当社は、近年では北海道大学向け漁業練習船「おしょろ丸」や長崎大学向け漁業練習船「長崎丸」を建造するなど、漁業調査船、漁業練習船ほかの特殊船建造に長年に亘り取り組んでいます。これまでに培った当社造船技術を活用し、モロッコ王国の産業発展に貢献していきます。


担当

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TEL:03-3544-3530


お問い合わせ先

連絡先:株式会社三井E&Sホールディングス 経営企画部 広報室
TEL:03-3544-3147