水産庁向け漁業取締船「白萩丸」の引渡式を挙行

三井E&S造船株式会社（社長：船津勇）は、水産庁（長官：神谷崇氏）向け漁業取締船「白萩丸」（しらはぎまる）の引渡式を、当社玉野艦船工場にて執り行いました。

「白萩丸」は平成6年（1994年）に建造された現・白萩丸の代替船として、本年2月の進水後、岸壁での艤装工事を経て、この度引渡が行われました。

本船は、令和2年（2020年）に就役した「白嶺丸」（はくれいまる）及び「白鷲丸」（はくしゅうまる）と同仕様の漁業取締船として、近年の悪質化・巧妙化・広域化する違法操業漁船の増加を受けて水産庁の取締体制強化の方針に基づいて建造されました。本船は白嶺丸、白鷲丸と同様に、多数の建造実績に裏付けられた当社技術の全てを注ぎ建造されました。現行の取締船よりも大型化され、耐航性も向上、取締に関しての最新鋭の設備も搭載されている本船は、就役後には日本周辺海域での取締体制強化に大きく寄与するものと期待されております。

なお、当社艦船・官公庁船事業は、本年10月に三菱重工業株式会社へ譲渡予定であることから、本船は三井E&S造船の建造船として最後に引き渡される官公庁船となります。