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2025年05月21日

船体汚損コントロール手法「FALCONs」 NKのInnovation Endorsement(IE)を取得

株式会社三井E&S(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高橋 岳之、以下三井E&S)が提供する汚損コントロールサービス「FALCONs」が日本海事協会の革新的な取り組みを対象とした認証制度「Innovation Endorsement(イノベーション エンドースメント)*1」の製品・ソリューション(Products & Solutions)向け認証(以下P&S認証)を取得しました。

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 今回P&S認証を取得した4つの技術要素は以下となります。

  1. 船体洗浄による燃料削減効果およびCO2削減効果の定量化
    「船体汚損評価」と「推進性能解析」のデータを関数モデル化することにより、船体洗浄を実施したケースと未実施のケースにおける燃料消費を比較し、船体洗浄による燃料削減量・CO2削減量を定量化することができます。

  2. 洗浄による燃料削減効果を複数の洗浄パターンで提示
    上記の「船体汚損評価」と「推進性能解析」の関数を用い、洗浄実施と未実施の両ケースの燃費予測を「プロペラ洗浄/船体洗浄/両方洗浄/洗浄なし」の4パターンで提供することにより、洗浄時期、洗浄範囲の定量的な判断に寄与することができます。

  3. 定量的AI評価による汚損状態の傾向把握・将来予測
    プロペラ、船体それぞれの水中点検画像をAIで評価し、5段階の汚損閾値に分類・定点比較します。それらの汚損状態・進行状況を色分けおよびグラフで可視化すると共に定量的に示すことにより、将来の汚損予測も行うことができます。

  4. 主要機関データと主要運航データのみから外乱を除去した本船の推進性能を解析
    機関データ(主機回転数、機関室温度、過給機回転数、主機掃気圧)と運航データ(VDRに基づく位置、水深、船首方位、船速、舵角)を用い、外乱を除去した平水無風換算のヒストリカルデータ解析を航海毎に行います。それらの解析結果を比較することにより、船体汚損による抵抗増加量を燃料消費として定量的に把握することができます。

「FALCONs」では水中点検画像のAI判定に基づく「船体汚損評価」と、エンジン運転データと船舶運航データに基づく「推進性能解析」を紐づけることで、汚損による推進性能低下、洗浄による改善を定量把握・予測することが可能となります。これにより今まで経験と勘を頼りに洗浄判断し、洗浄効果の定量評価が困難であった海運事業者のお客様に対して「効果的な洗浄時期・洗浄範囲のバックデータ」および「洗浄による燃料削減効果・CO2削減効果の定量化」サービスを提供いたします。

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今後は、日本海事協会の各種認証・鑑定およびその他CO2削減量認証なども視野に入れ、信頼性の高いソリューションとして「FALCONs」のサービス拡大を進めていきます。

*1)Innovation Endorsement(イノベーション エンドースメント) 日本海事協会(ClassNK)が提供する第三者認証を通じた革新的な取り組みをサポートするサービスであり、これにより、海上における環境保全,安全性の向上,労働環境の向上に貢献することを目的としている。

お問い合わせ先

製品
株式会社三井E&S 成長事業推進事業部 マーケティング部 
TEL
03-3544-3707
E-mail
falcons@mes.co.jp
Web
https://www.mes.co.jp/business/research/falcons.html
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報道関係
株式会社三井E&S
経営企画部 内部統制室 広報グループ
TEL
03-3544-3147
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