基本方針

職場に「安全文化」を定着させ、人材を育成することにより、以下を実現する。

  1. 「安全第一」「安全を最優先する」ものづくりの定着
  2. 従業員の健康維持・増進の取り組みを積極的に推進し、健康で快適な職場づくり

目標

死亡・重大・休業災害 ゼロ
全災害度数率 0.6以下(※不休災害5人以下を目標)
業務上疾病 ゼロ
業務外傷病 休業日数率0.38%以下(内、メンタル疾患 0.11%以下)
(※2004年の三井造船全社の実績値を採用する)

重点推進項目

1)安全

  1. 重大災害防止 
    過去の重大な労働災害事例(特に自職場)を教訓に、管理者の責務としてリスクアセスメント(RA)の実施と周知を行い、真因を追究した上で対策を考案し、なおかつルールを遵守させることで重大災害の再発を確実に防止する。
  2. 「設備保全・保守管理」の徹底
    定期的な点検を確実に実施し、補修・代替する「予防保全」を徹底する。設備が安全に稼働するために、周辺設備・装置や環境を整備する。
  3. 安全な作業環境の構築
    安全衛生責任者は職場の環境を整えて安全な作業を指導する。職場の全員は良好なコミュニケーションにより信頼関係を築く。お互いが安全に働くことのできる環境を構築する。
  4. はさまれ・巻き込まれ災害の撲滅
    はさまれ・巻き込まれリスクのある設備・治工具について、構造説明及び工学的対策を徹底する。未熟練者にも理解しやすい、安全事項を網羅した作業標準を整備し、教育する。

2)衛生

  1. 「健康経営」の推進
    三井E&Sグループ健康経営宣言にのっとり、からだの健康、こころの健康、職場の健康対策を従業員の各種施策に積極的に取り組む。
  2. 「メンタルヘルスケア」の推進
    4つのケアを推進することにより快適な職場を実現する。
    (①セルフケア ②ラインケア ③産業保健スタッフによるケア ④事業場外の資源によるケア)
  3.  「ワークライフバランス」の推進と過重労働対策
    労働時間適正化のための制度、施策を確実に履行し、精神的・肉体的な疲労の軽減により、ワークライフバランスを実現する。

行事

重点推進項目及び各種安全衛生活動の促進と徹底を図るため、次の行事を実施する。

1)安全衛生点検

  1. 「中央労使合同安全衛生点検(中安点検)」(年2回) 安全衛生管理状況を点検

2)会社行事

  1. 「事業場安全表彰」 前年の安全成績が良い事業場を表彰
  2. 「チームセーフティⅡ(TSⅡ)運動表彰」

3)労働組合や官公庁行事への協力

  1. 「三井E&S労働組合連合会 安全衛生意識高揚月間」(2月)
  2. 「全国年末年始無災害運動」、「年末年始交通安全キャンペーン」(12~1月)

4)月間行事

  1. 全国安全週間及び「安全衛生強調月間」(7~8月)
  2. 全国労働衛生週間及び「労働衛生月間」(10月)

5)その他

  1. 「安全衛生合言葉」
  2. 「安全衛生スローガン」

取り組み

リスクアセスメントによる労働災害リスクの低減

労働安全衛生マネジメントシステムに基づき、職場に潜む災害発生リスクを洗い出し、リスクアセスメントにより災害の程度と頻度を見積もり・評価し、労働災害発生リスクの高いものから優先的に対策を施し、安全に向けリスクの低減活動を継続することで、労働災害の防止に努めています。

  2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
三井E&Sグループ 0.22% 0.24% 0.3% 0.15% 0.28%
製造業※1 1.20% 1.20% 1.21% 1.31% 1.25%
日本造船工業会※2 0.86% 1.00% 1.13% 0.80% 0.75%

※1「 安全衛生情報センター」労働災害統計より
※2 日本造船工業会統計データより

危険感受性向上教育の実施

危険体感教育

三井E&Sグループは、安全教育強化の一環として各事業場の安全グループ主催で危険を体感できる教育を実施しています。各事業場で安全研修センターを常設し、従業員に実際の災害事例をもとに日々の作業現場の危険性を認識してもらいます。この教育は作業現場で働く従業員はもちろん、事務所内で働く従業員に対しても行われており、グループ全体で安全への意識を高めて災害ゼロに挑戦しています。

危険感受性向上のためのヒヤリハット実演教育の実施

三井E&Sグループは、若年者や経験年数の少ない作業者を主な対象としたヒヤリハット実演教育を定期的に実施しています。社内外で実際に発生したヒヤリハット事例(玉掛けワイヤロープの切断や、重量物の落下等)を題材とし、再現テストを行い、従業員に体感的な教育を受講してもらうことで危険感受性の向上を図っています。

危険体感教育の様子