事業活動を通じた環境負荷低減の取り組みサスティナビリティ

次世代型エコシップ「neoシリーズ」の開発

310,000トン型VLCC「キリシマ」

国際海運におけるCO2排出量規制が導入された現在、船舶からの温室効果ガス(GHG)排出量削減は喫緊の課題となっています。この状況下において、当グループは環境対応・低燃費型バルクキャリア「neoシリーズ」を開発し、市場投入を進めてきました。
さらにバルクキャリアで開発を進めてきた技術を大型タンカーへ水平展開し、「neoシリーズ」第5弾、「neo VLCC」を開発し、1番船の世界最大級310,000トン型VLCC「キリシマ」が竣工しました。本船は、CO2排出規制に加え窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)といった有害物質の排出規制にも対応した設計となっており、総合的に環境対応・燃費性能の向上を図っています。

次世代型エコシップ「neoシリーズ」

ばら積み貨物船:56,000重量トン型「neo56BC」、66,000重量トン型「neo66BC」、60,000重量トン型「neo60BC」、182,000重量トン型「neo182BC」、
タンカー:「neoVLCC」
ガス運搬船:「neo83GC」

環境に優しく経済性にも優れた推進システムの開発

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SCR実機
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船舶用低速ディーゼルエンジン用新型高圧SCR (MAN SCR-HP)

2017年4月、船舶用低速ディーゼルエンジンに装備可能なNOx三次規制対応になる新型の選択触媒還元システム(High-pressure SCR(Selective Catalytic Reduction)をライセンサであるMAN Diesel&Turbo SE(現MAN Energy Solutions SE)と共同で検証試験し、開発に寄与しました。 2017年5月には、電子制御式舶用低速ディーゼルエンジンに特化した次世代型油圧 式廃熱回収システムTurbo Hydraulic System type2(THS2)を開発。船舶の 温室効果ガス削減に寄与し、今後規制が強化されていくEED(I Energy Efficiency Design Index)改善への有効な対策となります。 当社は船舶用大型低速ディーゼルエンジンの国内トップメーカーとして、NOx規制 だけではなく、SOx規制やCO2削減技術(省エネ技術)の技術開発も進めています。

再生可能エネルギーを活用した事業を積極的に推進

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フェロー諸島向けディーゼル発電設備

2017年3月、子会社のBurmeister & Wain Scandinavian Contractor A/Sは、フェロー諸島の電力会社Elfelagid SEV社向け37MWの高効率ディーゼル発電設備を受注しました。本設備は、重油を燃料とするディーゼル発電設備で、SCR(選択触媒還元システムを)導入し、NOxを大幅に低減することで、環境への影響を抑えています。

ガス焚き船舶用エンジンの開発

ME-GI初号機

船舶用エンジンの燃料としてLNG(液化天然ガス)やエタン、メタノール、LPG(液化石油ガス)が注目を集めています。その理由は、環境負荷物質であるSOxやCO2排出量の大幅な削減が可能で、NOxやPM排出量の削減もできる環境に優しい燃料であること。現在主流である重油に変わる舶用燃料として注目されています。当グループでは、環境に優しい燃料を使用することが可能な、電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン(以下、ME-GI)の商用初号機を国内で初めて完成しました。ME-GIエンジンは熱効率の高い大型2サイクル低速ディーゼルエンジンでありながら、使用燃料として天然ガス等の燃料及び重油の両方を使用できる二元燃料(Dual Fuel)機関です。当グループでは、本分野で国内トップの実績を誇ります。

Hybrid型ヤード用トランスファークレーンの開発

ハイブリッド型トランステーナ

港湾においても環境問題への対策が喫緊の課題となっています。クリーンな荷役機器を提供するクレーンメーカーのパイオニアとして、環境に優しいHybrid型ヤード用トランスファークレーンの開発・販売に取り組んでいます。当グループのHybrid型ヤード用トランスファークレーンは、従来のエンジン駆動に加えリチウムイオン電池を搭載することにより、今まで抵抗器にて熱として消費していた回生エネルギーを蓄積し、最大限に再利用することを可能にしました。従来型比で最大60%の燃料消費量削減を達成し、CO2排出量も最大60%削減します。また、CO2排出量の削減のみならず、省燃費によるランニングコストおよび最大20dBの騒音低減を実現し、顧客にも優しい製品となっています。今後日本国内で培った環境対策技術を、海外の港湾に向けても積極的に発信していきます。

千葉工場内にバイオマス発電所を建設

市原グリーン電力

当グループは、伊藤忠商事株式会社、大阪ガス株式会社とともに、千葉県市原市の三井E&S千葉工場内において、バイオマス発電所を建設することを決定し、3社の共同出資による事業運営会社「市原バイオマス発電株式会社」を設立しました。
本事業では、三井E&Sがバイオマス発電所の施工および運転・保守、伊藤忠商事がバイオマス燃料の供給を行い、大阪ガスの発電所運営の知見を組み合わせることで、各社の強みを活かした安定的な事業運営を行います。
燃料にはパームヤシ殻(PKS)、木質ペレットを使用し、発電規模は49.9MW(メガワット)、約10万世帯分の電力を賄うことができます。
当グループ会社である市原グリーン電力株式会社は国内最大規模のバイオマス発電設備を2008年より運営しており、年間35万トンのCO2削減効果があります。今後とも国内外における再生可能エネルギーを活用した事業を積極的に推進することで、地球温暖化の防止と循環型社会の形成に貢献します。