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2022年09月01日

港湾クレーン向け水素燃料電池パワーパックの試運転完了

株式会社三井E&Sマシナリー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田中一郎、以下「当社」)は、ラバータイヤ式門型クレーン(当社商品名:トランステーナ®)の駆動システムとして開発中である、水素燃料電池パワーパック(以下「本システム」)について、水素ガスによる性能試験を行い、計画値どおりの発電に成功しました。本開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け実施しており(注1,2)、グループ会社の株式会社三井E&Sパワーシステムズにおいて性能試験を実施しました。今後、本システムをトランステーナ®に搭載し本年10月より大分工場において実証運行を開始予定です。

本システムはトヨタ自動車株式会社の燃料電池および大型の高圧水素燃料タンクを連携したものであり、自動車以外のアプリケーションに最初に活用した初の事例です。本開発により、トランステーナ®のゼロ・エミッション化(当社商品名:ゼロ・エミッショントランステーナ®)が実現します。さらに、本システムの他のアプリケーションへの適用も検討しています。

また、当社はアンモニア焚舶用エンジンの開発や、玉野事業場内に舶用機関用の水素供給設備(液化水素貯蔵タンク・水素ガスコンプレッサー)を整備するなど取り組んでおり、脱炭素化社会の実現に向け、船舶・港湾の脱炭素化に貢献してまいります。

水素燃料電池パワーパックの写真

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写真1:外観

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写真2:高圧水素燃料大型タンクモジュール

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写真3:水素燃料電池


水素燃料電池パワーパックの諸元

電力 60 kW
高圧水素燃料タンクの圧力・容量 70 MPaG
64 kg-H2
水素ガス純度 ISO 14687-2: 2012 (Type 1, Grade D)
外形寸法 L:5,000 mm
W:1,600 mm
H:2,800 mm(排気フード除く)
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図1.ゼロ・エミッショントランステーナ®のイメージ


(注1)燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業の詳細に関しては2021年7月15日付NEDOプレスリリース参照
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101458.html

(注2)ゼロ・エミッショントランステーナ®の開発の詳細に関しては2021年7月26日付当社プレスリリース参照
https://www.mes.co.jp/press/2021/0726_001665.html

(注3)水素関連製品開発の詳細に関しては2022年6月16日付当社プレスリリース参照
https://www.mes.co.jp/press/2022/0616_001817.html

(注4)アンモニア燃焼の技術開発の詳細に関しては2021年10月26日付当社プレスリリース参照
https://www.mes.co.jp/press/2021/1026_001696.html

(注5)水素供給方法の調査の詳細に関しては2022年2月8日付当社プレスリリース参照
https://www.mes.co.jp/press/2022/0208_001742.html

お問い合わせ先

担当
株式会社三井E&Sマシナリー 新事業推進部 脱炭素プロジェクト室
TEL
03-3544-3068

報道関係
株式会社三井E&Sホールディングス 経営企画部 広報室
TEL
03-3544-3147

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