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2022年11月09日

船舶用大型ディーゼルエンジンの次世代燃料対応に向けた生産設備の増強工事に着手

株式会社三井E&Sマシナリー(本社:東京都中央区、社長:田中 一郎、以下「当社」)は、2023中期経営計画に掲げた舶用推進事業のグリーン戦略における成長投資の一環として、次世代燃料対応ディーゼルエンジンの安定的な供給体制を整備するために、岡山県の玉野機械工場敷地内で二元燃料ディーゼルエンジン試験運転用の設備増強工事に着手しました。

船舶用大型ディーゼルエンジンにおいては、脱炭素化社会の実現に向けて、従来燃料である重油よりも二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、より環境に優しいLNG(液化天然ガス)やメタノールなどの次世代燃料を利用する二元燃料ディーゼルエンジンへの転換の必要性が高まってきています。次世代燃料対応ディーゼルエンジンは、今後、市場における需要も益々具体化していくことが予想されるため、玉野機械工場内に次世代燃料に対応した燃料供給設備および、専用の試験運転台を増強することで、生産能力を確保するとともに、脱炭素化にむけた社会貢献を果たしていく所存です。

当社は1926年にデンマーク B&W社(現:MAN Energy Solutions社)とディーゼルエンジンに関する技術提携を結んで以来、舶用大型ディーゼルエンジンのリーディングカンパニーとして生産実績を積み重ね、累積生産馬力は1億1,000万馬力を超えています。なお、今年度の生産量は135基、300万馬力を予定しております。

また、玉野機械工場では、IMO(国際海事機関)が進める国際海運からのGHG削減戦略に基づき、次世代燃料機関とその周辺機器の開発を進めており、推進システムサプライヤとして、お客様のご要望に柔軟に応えていける体制を構築いたします。

当社はこれまでもNOx規制対応ディーゼルエンジンやガス焚きディーゼルエンジンに取り組んでまいりましたが、今後も積極的な受注活動を展開し、これまで同様に、コンテナやバルカー、自動車運搬船、LPG船等さまざまな船舶にエンジンを提供できるよう注力して参ります。

今後の生産能力確保に向けた取り組み概要

  1. 設備種類
    ①LNG燃料供給設備増設
    現在、LNG焚きディーゼルエンジンの試験運転用にLNG燃料供給設備2基が稼働しておりますが、需要の増加に対応するために、さらに数基増設。
    ②メタノール燃料供給設備新設
    メタノール焚きディーゼルエンジンの受注に対応するために、メタノール燃料供給設備を数基新設。
    ③ 二元燃料ディーゼルエンジン専用試験運転台増設
    LNGおよびメタノールなどの次世代燃料焚きディーゼルエンジンの受注増加および大型コンテナ船向けの超大型ディーゼルエンジン連続建造に対応するために、試験運転台の能力増強ならびに新設を実施。
  2. 設置場所
    当社玉野事業場機械工場敷地内
  3. 完成予定時期
    2023年度 第3四半期 ~ 2024年度 第2四半期
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図1. LNG燃料供給設備


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図2. 試験運転台に搭載された船舶用ディーゼルエンジン


お問い合わせ先

連絡先
株式会社三井E&Sホールディングス 経営企画部 広報室
TEL
03-3544-3147

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