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技術情報

■ iSCR (エンジン内蔵型高圧式SCR)

WinGD社が新たに開発したiSCR (integrated high-pressure SCR)は、国際海事機関(IMO)によるNOx排出規制に対応するエンジン一体型の高圧式SCR(選択式触媒還元)システムです。

従来型のSCRでは船内における設置スペースの確保が課題とされてきましたが、iSCRはエンジン排気溜の下部にコンパクトに配置されるため、機関室内のスペースを大幅に節約できます。これにより、配管設計の自由度が向上し造船所での艤装作業の効率化にも大きく貢献します。

また、iSCRでは触媒使用量が従来型に比べて大幅に削減されており、ランニングコストの低減が可能です。NOx削減性能は従来のSCRと同等レベルを確保しています。

船体設計・建造・運用の各フェーズにおいて多角的なメリットをもたらす次世代型NOx削減ソリューションとしてiSCRは最適な選択肢です。

 

 

 
  従来型高圧SCR   

エンジン内蔵型高圧SCR

 

 

 

 

■ VCR機構(可変圧縮比機構)

VCR(Variable Compression Ratio)機構は、エンジン出力や使用燃料に応じてピストンによって圧縮されるシリンダ内の容積比(圧縮比)を最適な状態に自動調整し、燃料消費量と排ガスを削減する装置です。

運航負荷などの使用条件によって効果は異なりますが、ガスモードでは約3%、ディーゼルモードでは約6%の燃費改善が可能です。これにより船舶運航時の燃料費およびCO₂排出量の削減に大きく貢献します。

本装置は当社がライセンサーであるWinGD社とともに世界で初めて商用化したものであり、さまざまな場面で脱炭素社会の実現に向けた有効なソリューションとなります。

 

 

 

 

 

 



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