新着情報一覧

世界初のエンジン組込み型SCR装置(iSCR)搭載の新型エンジンを受注

2023年8月8日

 

 株式会社三井E&S(所在地:東京都中央区,社長:高橋岳之)のグループ会社である株式会社三井E&S DU(所在地:兵庫県相生市,社長:匠宏之)は、国内の造船所から、世界初*のiSCR(integrated Selective Catalytic Reduction)装置を搭載した新型エンジン5X52-S2.0型ディーゼルエンジンを2台受注しました。
 当該エンジンは、4万重量トン型のばら積貨物船に搭載されるもので、その初号機は2024年11月に完成予定です。

 

 このiSCRは、国際海事機関(IMO)のNOx(窒素酸化物)排出規制に対応するため、ライセンサであるWinterthur Gas & Diesel 社が新たにリリースしたもので、排気溜り下の空きスペースを有効活用することで、機関室内のスペースを効果的に抑えることができます。これにより、船舶の設計上の制約を最小限に抑えつつ、効率的なスペース活用が可能となります。
 また、造船所の艤装作業においても大きく貢献し、iSCRのスペース節約効果により、造船所の艤装作業をより迅速かつ効率的に行うことができます。その結果、船舶建造工程の短縮と艤装コスト削減が期待されます。
 加えて、iSCRは熱損失が少ない特長を持っています。このため、従来型のSCR装置に比べて触媒の数を少なくすることができます。触媒の数の削減は、エンジンのメンテナンスおよび運航コストの低減に大いに貢献します。

 

 更に、当社が受注したX52S-2.0は、従来シリーズX52よりもショートストローク型であり軽量且つコンパクトであるにもかかわらず、燃料消費率を6g/kWh(R1ポイント)改善しており、船舶の燃料費用の低減にも大きく貢献することができます。

 

 当社は、お客様の様々なニーズにお応えすべく、今後もライセンサであるWinterthur Gas & Diesel 社と連携し脱・低炭素社会の実現に貢献していきます。

 

*注記:就航船テスト用プロトタイプ型は除く

 

 

【参考画像:X52S画像】

 

 

[お問い合わせ先]
株式会社三井E&S DU 営業部 黒瀬
TEL:03-4366-1228

 

 

ページトップへ