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次世代エンジン7X62DF-S2.0(with VCR)を受注

2023年12月12日

 

 株式会社三井E&S(所在地:東京都中央区、社長:高橋岳之)のグループ会社である株式会社三井E&S DU(所在地:兵庫県相生市、社長:匠宏之)は、国内の造船所から、世界で初めてLNG焚き次世代エンジン7X62DF-S2.0型エンジンを2基受注しました。

 当該エンジンは、7000台積み自動車運搬船向けに搭載され、2025年4月に初号機が完成予定です。

 

 今回搭載されるX62DF-S2.0シリーズは、従来型のX62DFシリーズよりも軽量かつコンパクトであるにもかかわらず、ガスモード燃料消費率を3.7g/kWh(R1ポイント)改善しております。
 また、当該エンジンには、優れた燃料消費率を実現するVCR機構(Variable Compression Ratio:可変圧縮比機構)が装備されます。VCR機構は、エンジン出力やLNG燃料の性状に応じた最適圧縮比に調整することにより、運航負荷など使用条件にも依りますが、ガスモードでは約3%、ディーゼルモードでは約6%の燃費を改善することができ、船舶運航時の燃料費低減とCO2削減に大きく貢献します。
 このVCR機構は、当社と大型舶用低速エンジンのライセンサであるウィンターツール ガス&ディーゼル社と共同で開発したもので、これまで当社は当該エンジンを含め4台のVCR機構搭載のエンジンを受注しておりますが、VCR機構は世界的にも広まっており、韓国では30台を超えるエンジンに採用が内定しています。

 

 更には、メタンスリップを大幅に削減するiCER(Intelligent Control by Exhaust Recycling)の改良型であるiCER on-engineも装備されており、低圧ガス噴射方式であるX-DFにこのiCERとVCR機構を組み合わせることで高圧ガス噴射方式DFエンジンと同等の温室効果ガス(GHG)排出量を達成します。

 

 当社は、環境に配慮した当該エンジンの受注を通じて持続可能な海運業界の発展に貢献してまいります。

 

 

 

[お問い合わせ先]
株式会社三井E&S DU  営業部
TEL:03-3544-3131

 

 

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