日本最古の遊園地、浅草花やしきでドローン自動飛行点検実施ドローン自動飛行作成アプリ「ドローンスナップ」を活用三井E&S、ゼンリンデータコム、スカイブリッジ、椿本興業の協業で実現

株式会社三井E&S（本社：東京都中央区、代表取締役社長：高橋岳之、以下「三井E&S」）は、株式会社ゼンリンデータコム（本社：東京都港区、代表取締役社長：清水辰彦、以下「ゼンリンデータコム」)、株式会社スカイブリッジ（本社：埼玉県さいたま市、共同代表：小林隼人、小林将人、以下「スカイブリッジ」）と椿本興業株式会社（本店：大阪府大阪市、代表取締役社長：香田昌司、以下「椿本興業」）との協業により、日本最古の遊園地、浅草花やしきの遊園地設備で、「ドローンスナップ」を活用したドローン自動飛行点検に参加しました。

浅草花やしきでは、2022年に営業を終了した高さ約60mの「スペースショット」の点検に課題がありました。営業終了したとはいえ、浅草花やしきのシンボルとして重要な意味を持つ設備であり、継続的な保守・保全は必要不可欠で、従来は作業員が地上60mまで梯子を使って登り、点検を行っていました。このため、作業員の安全性への懸念と梯子がない側面部分は、点検が不十分になるという課題がありました。

今回、この課題解決のため、スカイブリッジが「スペースショット」の高精度な三次元点群データを作成し、そのデータを元に三井E&Sとゼンリンデータコムが共同開発した「ドローンスナップ」を活用してドローンの自動飛行・点検箇所の自動撮影を行いました。撮影結果の検証を行ったところ、遊具点検には十分な精度であることが実証されました。
・ドローン点検動画：https://youtu.be/ha7QOpL6mE4
ドローンスナップで事前に撮影アングルを設定した撮影予定画像と実際に撮影した画像

・浅草花やしき／施設安全課アシスタントマネージャー大八木氏、同課野副氏のコメント「実際にドローン点検を実施してみて、映像がとても鮮明で純粋にすごいと思った。これからこうした点検がふえていくと想像ができた。今後、ドローンの撮影画像、測量データを基にどのように点検の幅が広がっていくかは、私自身楽しみにしている。
実際、今回実施したドローン自動飛行点検は現場でのドローンスナップの微調整により、再現可能な仕組みを目の前で完成していく工程には、驚いた。例えば、点検ポイントの調整が現場ですぐに微調整できることに加え、ドローンの自動飛行スピードが少し速いように感じた際も、その場で、スピードダウン調整。顧客のわずかな不安をも取り除いていく対応は、保全担当者としてもとても心強い次第だった。
自動飛行点検は今後拡大していくテクノロジーだと思うので、測量技術の活用も併せて、活発になればという想いも込めて、各遊園地と情報交換を一緒に進めていきたい。」

ドローンスナップとは三井E&Sが開発したアプリケーションです。本アプリケーションは、点検対象設備の3Dモデルや点群データを読み込み、ドローンの自動飛行ルートを作成などの機能を備え、あらゆる大型設備の点検や巡視に適用可能で、幅広い機種のドローンにも対応しております。
ドローンにて自動撮影した画像は、三井E&Sの製品である、港湾クレーン向け次世代遠隔モニタリングシステム「CARMS」や、インフラ設備全般向けのドローン撮影画像管理ツール「ドローンスナップクラウド」にて、点検結果とともにクラウドに蓄積することで、効率的な運用管理が可能になります。これらのツール及びドローンスナップは、三井E&Sと、グループ会社の三井E&Sシステム技研との共同開発によるものです。また現在、三井E&Sは、撮影した画像を解析することにより、自動で発錆の有無や錆の定量評価（点検箇所に占める発錆量を数値化）が可能になる技術も開発を進めております。

三井E&S HP（ドローンスナップ、ドローンスナップクラウドのご紹介）
https://www.mes.co.jp/business/crane/dronesnap.html
三井E&Sグループは、今後もデジタル技術の活用による人口縮小社会の課題解決に貢献してまいります。